ペットを飼っていた家は売却の査定額に影響がある?注意点も解説!
こんにちは。千葉エリアの不動産会社「イエステーション」前島です。
「ペットを飼っている家は、売却が難しいのだろうか?」
「査定価格に影響が出てしまうのでは…?」
そんな不安や心配を抱えていませんか?
「ペットを飼っていた家」という事実だけでは基本的に問題ありませんが、場合によっては売却に影響することも。
今回は「ペットを飼っている家は売却の査定額に影響があるのか」というポイントに焦点を当てて解説していきます。
売却時に注意点もあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ペットを飼っていた家は売却の査定額や売却価格に影響がある?
結論から言いますと、ペットを飼っていること自体が、査定や売却に影響することはありません。
しかし、ペットの飼育に起因する問題が、間接的に査定額や売却価格に影響を及ぼす可能性があります。
それではなぜ、「ペットがいたことで売値が下がる、査定に響く」といわれるのでしょうか?
その理由は、ペットによるにおいや傷、ダニやノミといった問題が起こり、「買主にとってマイナスの印象を抱かせる状態」になってしまうことがあるからです。
あまりに状態が酷い場合は、家の価値が下がり、査定額に響くことも考えられます。
家の査定のポイントについては、「家の査定ではどこを見るもの?訪問査定でのチェックポイント」で詳しくお伝えしていますので、あわせてご参照ください。
具体的にどのような問題が影響する可能性があるか、主な内容を順に解説していきましょう。
においの問題
1つ目に、ペットの排せつ物や体臭など、においの問題があります。
カーペットや壁紙、家具などににおいが染み付いてしまうことがあるのです。
ペット特有のにおいは、飼い主(家主)には気づきにくくても、外から訪れた人、とりわけペットを飼っていない人には、すぐに察知されやすいです。
ペットの爪による傷の問題
2つ目は、ペットの爪が、フローリングや壁、柱、さらには障子やふすま、畳といった家の内装に、傷がついているケースがあります。
これらの傷は、物件の美観を損ない、修繕費用が必要となる可能性があります。
害虫の問題
3つ目に、ペットを飼育していると、ノミやダニなどの害虫が発生している可能性があるという懸念があります。
なかには、実際の有無に関わらず、衛生面で不安を感じる方もいます
ペットの毛による問題
4つ目は、ペットの毛による問題です。
ペットの種類によっては、抜け毛が多く、アレルギーを持つ人にとっては懸念事項となります。
また、排水管に毛が詰まっているのではないかと不安視されることもあります
このような点で査定額が下がってしまったり、なかなか売れなかったりすることにならないよう、次以降で売却の注意点と売りやすくする方法をご紹介していきます!
ペットがいる家を売却する際にはこんな点に注意!
ペットがいる家を売却する際は、下記の点に注意しましょう。
注意点①ペットを飼っている事実を告知する
ペットを飼っている事実は、必ず購入希望者や買主へ伝えましょう。
なぜなら、動物アレルギーを持つ人や、ペットのにおいに敏感な人などがいるからです。
もし、告知せずに売却した場合は、「強いアレルギー反応を引き起こしてしまった」「知っていれば購入しなかった」など、損害賠償や契約解除を求められるおそれがあります。
注意点②ペットの飼育で起こった問題があれば具体的に説明する
柱の爪痕や床の傷など、ペットによって生じた具体的な問題を、売買契約を結ぶ前に、購入希望者へ詳細に説明しておくことも大切です。
理由としては、物件の状態を正確に理解し、納得した上で購入決定できるようにするためです。
例えば、修繕が必要な箇所や、将来的に発生する可能性のある問題などを明確に伝えることで、後々のトラブルを防ぐことになります。
注意点③客観的な視点で物件を評価する
上記の2点とも関係深いことですが、売主の主観ではなく、客観的な視点で物件の状態を評価することが重要です。
売主が「大丈夫」と思っても、購入希望者にとっては気になることかもしれません。
マイナス要因となり得る全ての点を挙げた上で、修繕やハウスクリーニングをしたほうが利益が多くなりそうかなど、不動産会社と相談しながら売却戦略を考えましょう。
ペットがいる家をスムーズに売却するためのポイント

ペットがいる家をスムーズに売却するためのポイントとして、ぜひ次の6つのポイントを実践してみましょう。
①徹底的な清掃を行う
内覧前にペットの毛や汚れをしっかり除去し、清潔感を高めましょう。
水回りは念入りに、カーペットや家具の隅々まで掃除機をかけ、壁や床の汚れも丁寧に拭き取ります。
自分で対応が難しい場合は、費用対効果も考えながら、ハウスクリーニングの検討もしてみましょう。
内覧前の清掃・準備については「家の内覧は売却成功の要!内覧を成功させるコツを確認」で詳しくお伝えしていますので、ぜひあわせてご覧ください。
②におい対策を徹底する
換気を徹底し、消臭スプレーなど、室内のにおい対策を実施しましょう。
ペットのにおいは住んでいると気づきにくいため、不動産会社のスタッフに、客観的なにおいチェックを依頼するのも有効です。
③ペットによる傷の補修を検討する
壁や床の傷があれば、できる範囲で補修をして物件の印象を良くしましょう。
大規模なリフォームは不要ですが、基本的な修繕を行うことで、購入希望者の不安を軽減できます。
リフォームをご検討される際には、下記のコラムもぜひご参照ください。
家を売却する前にリフォームは必要?メリット・デメリットも確認
④内覧時はペットを同席させない
ペットが同席すると見知らぬ人に驚いて吠えたり、アレルギーを持つ内覧者に影響を与えたりする可能性があるため、内覧時はペットを別の場所に預けましょう。
預かりサービスの利用や、散歩の時間を調整するのがおすすめです。
⑤ペット飼育者向けの魅力をアピールする
売却のターゲットを「ペットを飼っている人」にし、アピールする方法もあります。
「近くに公園があり散歩に最適」など、ペット飼育者にとってのメリットを強調したり、ペット向けの設備や周辺環境の魅力を伝えたりすることで、購入意欲を高められます。
物件の立地など、良い条件の揃う物件であれば、高く売れる期待も持てます。
⑥売却の知識・実績が豊富な不動産会社に依頼する
売りたい物件の種類・所在エリアを得意とする不動産会社に依頼することも重要です。
地域の市場や情報に詳しく、ペット飼育可能物件の売却実績が豊富な不動産会社ならなお良いでしょう。
ペットを飼う人のニーズを理解しているので、ペット飼育物件特有の課題に関するアドバイスや、ペット可物件を探している、またはペットを飼っている購入希望者に効果的にアピールする宣伝戦略を提案してもらいやすいです。
さらに、既存の顧客ネットワークを活用することで、ペット飼育を希望する買主を見つけやすくなる期待も持てます。
また、ペットによる影響を適切に説明し、購入希望者の懸念を払拭できる経験豊富な担当者がいる会社を選ぶことで、よりスムーズな売却につながるでしょう。
ペットがいる家の売却成功の鍵は内覧前の対策にある!
ペットがいる家の場合、ペットのにおいや爪による家の状態の悪化、害虫発生やアレルギーの問題が起こる可能性があります。
そういった状態、または懸念により、購入希望者から敬遠されたり、査定額に響いたりする可能性も。
そのため、売却の際には購入希望者にペット飼育の事実や、家に生じた問題を具体的に説明することが大切です。
売却の際は、物件の状態を客観的な視点で評価し、内覧前に対策をすると、売却がスムーズに進みやすくなりますよ。
徹底した清掃やにおい対策、傷の補修など、内覧者の印象アップにつながる対策も行いましょう。
また、売却の知識・実績が豊富な不動産会社に依頼することも大切です。
悩んだときは、ぜひ不動産会社にご相談くださいね!
千葉エリアの不動産売却のお悩みは、「イエステーション」がサポートいたします。

多古町店 前島 亮
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