高圧電線の近くの家は売れる?実際の影響やメリットも解説!
こんにちは。千葉エリアの不動産会社「イエステーション」前島です。
「売りたい家が高圧電線に近いけど、価格に影響はあるの?」
「高圧電線の近くの家は、売りにくいなど売却への影響はあるの?」
そんな疑問や不安をお持ちではありませんか?
事前に「考えられる影響を知っておきたい」という方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、高圧電線の近い場合、家の売却にどのような影響があるのかを解説します。
売却の際アピールできるポイントや、デメリットへの対策もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

高圧電線の近くの家は実際どう?考えられる影響
高圧電線の近くにある家を売却する際には、一般的に次のような影響があります。
売却価格が下がる可能性がある
高圧電線が近くにあると、住宅の価格に影響を与えることがあります。
「電磁波は健康に悪いのでは?」というイメージを持っていたり、「鉄塔や送電線があると景観が…」と視覚的に不快に感じたりする人がいるからです。
そのほか、高圧電線が近い場合、電線の種類によって違いはあるものの、建築に際して高圧線から一定距離を取る必要がある点も、物件の価値を下げる原因といえます。
高圧線の真下や近くの家を購入して更地にして家を建てようと思っても、家や高い建物を建てるのが難しくなる可能性があるのです。
そのため、物件の需要低下、ひいては価格が市場価格よりも低くなる場合があります。
ただし、価格の下落は必ずしもすべての物件に当てはまるわけではありません。
周辺の環境や地域の発展状況によって、価格の変動に差が出ることもあります。
また、場合によっては、高圧線が近くにあっても、交通の利便性やほかの条件が優れているために、価格が大きく下がらないこともあります。
売却が遅くなる可能性がある
高圧電線の近くにある住宅の場合、売却期間にも影響する可能性があります。
購入希望者の中には「なんとなく健康に悪い気がする」というイメージで、嫌悪施設として、購入を避ける人もいるでしょう。
ほかの物件に比べて買い手が付きにくくなることが考えられますので、売却には長い時間が必要になるケースも。
ただし、「高圧電線があっても気にしない」という人もいます。
売却が遅くなるというのは一概にすべてのケースに当てはまるわけではなく、販売戦略や価格設定によっては、意外に早く売れることもあるでしょう。
特に、近隣のインフラが整備されるなど、地域の価値が上がることがあれば、売却スピードは改善することもあります。
高圧電線の近くの家を売るならこんな点をアピール!デメリットも確認
続いては、高圧電線の近くの家のメリット・デメリットごとに、購入希望者にどのようにアピールしていくと良いかをご紹介していきましょう。
高圧電線の近くの家のメリット
高圧電線の近くの家には次のようなメリットがあります。
「高圧電線下だからこそのポイント」として、アピールしてはいかがでしょうか。
- 補償金が受け取れる
- 開放的な環境が保たれやすい
- 公園や駐車場などに利用されやすい
- 落雷のリスクを低減しやすい
まず、経済的なメリットとして、電力会社から線下補償料や電柱敷地料が支払われている場合は、きちんと補償されていることを伝えることが大切です。
追加の収入源があることを魅力的に感じて、購入のハードルが下がるかもしれません。
そして、高圧電線の下では建築制限がかかりますから、周囲には高層建築が少なく、開放的な景観が広がることも多いです。
日当たりや風通しが良い点は、住環境として大きなメリットとしてアピールできるでしょう。
また、同様の理由から、周囲の土地が公園や駐車場などとして利用されているケースも。
近隣に緑地が確保されている、駐車スペースがあるという快適性・利便性をアピールするのも良い方法です。
安全面のメリットとしては、近くに安全対策済みの鉄塔がある場合、避雷針の役割をするので、落雷リスクの低減が期待できるでしょう。
高圧電線の近くの家のデメリット
高圧電線の近くの家の場合、次のようなデメリットをイメージする買主は多いといえます。
- 電磁波による健康への影響を懸念されることがある
- 鉄塔や送電線のある景観が気になる
- 建築できる建物に制限がかかり、好みの家が建てられない
まず知っておきたいこととして、「電磁波による健康への影響がある」という根拠はありません。
国内外の多くの公的機関が研究・調査したところ、「居住環境において有害な生物学的影響は認められない」と発表しています。
また、詳しくは次でお伝えしますが、「景観が気になる」「好みの家が建てられないのでは?」という声には、居住者ならではの視点でアドバイスをするのが効果的です。
きちんとフォローをすることで、買主の印象を良くすることにつながり、売却のスピード化はもちろん、物件のほかの条件が良ければ、総合的な価値が上がり、高く売れる可能性も期待できるでしょう。
高圧電線の近くの家を売却しやすくする方法もチェック!

高圧電線の近くの家を売却しやすくする方法としては、売主が実際に住んでいた経験を、買主に情報共有することをおすすめします。
実体験を共有することで、「電磁波の影響が心配だ」「景観の悪さが気になる」といった不安感を解することにつながるからです。
具体的には、下記の内容を実践してみると良いでしょう。
- 「電磁波による健康への影響」に関して、実体験を伝える
- 室内からの眺めについて、実践した工夫をアドバイスする
- その他の物件の特徴を伝える
高圧電線による電磁波の影響を気にする買主もいますので、科学的根拠がないことを説明した上、実際に住んでいて感じた経験を交えて、「特に問題はなかった」と伝えると、買主の不安を和らげられるでしょう。
また、室内からの眺めを工夫する具体策としては、下記のものが挙げられます。
- カーテンやブラインドで視線をコントロールする
- 植栽や目隠しフェンスを活用して視界を遮る
- インテリアに観葉植物を取り入れ、室内の雰囲気を和らげる
- 窓の向きを工夫し、庭やベランダの景観を活かす
上記以外にも、建築制限でも工夫次第で自分好みの家になった、というエピソードがあれば、しっかりアピールすると、買主の不安を解消しやすいです。
加えて、「最寄り駅まで徒歩何分で行ける」「近くのスーパーはお買い得品が多い」「静かで落ち着いて暮らせる」など、住む人ならではのおすすめポイントを伝えると、購入意欲のアップが期待できます。
とはいえ、「客観的に見てこの点はおすすめできるのか?」という不安もあるかと思います。
その点は、地域の情報に詳しい、売却実績の豊富な不動産会社に仲介を依頼することで、客観的かつ、具体的な売却戦略のアドバイスをしてくれるでしょう。
なお、売却の際にはどこに相談すれば良いかも大切なポイントです。
家を売る際に最適な相談先を選ぶことで、売却プロセスをスムーズに進めることができます。
買い替えをご検討されているなら、家の買い替えを売り先行と買い先行で比較し、どちらが自分に合っているかも事前に知っておく必要があるでしょう。
それぞれ下記のコラムで解説していますので、ぜひあわせてご参考にしてください。
家を売る際にどこに相談するべき?相談先をケースごとにご紹介!
高圧電線の近くの家の売却はアピール方法の工夫が大切!
高圧電線の近くの家は、一般的な住宅と比べて、売却価格が下がったり、売却が遅れたりしやすいといえます。
購入希望者の中には、「電磁波は健康に悪いのでは?」「景観が悪いのでは?」「建築が制限されるのでは?」といったイメージを持つ人もいるからです。
売却に際しては、高圧電線が近いことでどんなメリット・デメリットがあるのか把握し、買い手にその情報を上手く伝える工夫が必要だといえるでしょう。
居住者ならではの視点でメリットをアピールし、デメリットにもアドバイスをすることで、買主の印象の改善、ひいては、売却の価格やスピードにも良い影響が期待できますよ。
家の売却に悩んだときは、ぜひ不動産会社にご相談ください。
千葉エリアの不動産売却のお悩みは、「イエステーション」がサポートいたします。

多古町店 前島 亮
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