家の買い替えは売り先行?買い先行?比較点を解説!
こんにちは。千葉エリアの不動産会社「イエステーション」前島です。
「住み替えをしたいけど、『売り先行』『買い先行』とは何だろう?」
そんな疑問をお持ちではありませんか?
売り先行とは、住み替えに際して先にマイホームを売却することで、買い先行とは、売却よりも先に新居購入を行うことを指します。
今回のコラムでは、各方法の詳しい内容と、メリット・デメリットを解説していきます。
選び方のポイントや、買い替えのタイミングもご紹介しますので、ぜひあわせて参考にしてください。
売り先行・買い先行とは?それぞれのメリットデメリット
冒頭でもお伝えした通り、「売り先行」とは新居購入よりも先に現在住んでいる家を売却する住み替えパターンです。
対して「買い先行」は、新居購入を終えてから、自宅を売る手続きを始めます。
実際に住み替えを行う際、売り先行と買い先行のどちらが良いのか判断するためには、それぞれの特徴を把握することが大切です。
メリット・デメリットをまとめましたので、それぞれ確認していきましょう。
また、「売り買い同時進行」というケースもあるので、あわせてご説明しますね!
売り先行のメリット・デメリット
売り先行の主なメリット
- 資金計画が立てやすい
- 経済的負担が軽減しやすい
- ダブルローンを組むことがない
- 売却価格など、より良い売却条件を目指せる
売り先行では、家を先に売ることで売却代金を得られます。
そのため、「2,000万円の売却代金のうち、いくらは住宅ローンの残債の返済に充て、残りを新居購入費用にできる」といったように、明確な資金計画が立てやすい利点があります。
また、売却代金があるので、自己資金の準備が少なくて済む、あるいは不要になる可能性も。
住宅ローンを借りている場合は、買い先行であれば新居の住宅ローンもかかってしまい、ダブルローン状態になってしまうことがほとんどですが、売り先行なら旧居のローンは済んでいる状態です。
そのため、「先に買った新居のローンの支払いがあるから、早く売らないといけない」と焦ることがないので、じっくり売却活動を行うことができ、より良い条件の買主を探すことも可能です。
売り急ぎの心配がなく、高く売れる期待も持てるでしょう。
売り先行の主なデメリット
- 内覧の準備や対応を行う必要がある
- 仮住まいへの引越しの手間や費用がかかる
まず、住みながらの売却となれば、内覧者を居住中の家に招くことになりますので、内覧のたびに掃除や片付けを行い、きれいな状態に保つ必要があります。
プライバシーの観点から、人によっては大きなストレスを感じてしまうかもしれません。
また、自宅を売却すれば、新居を用意する期間、仮住まいが必要になります。
賃貸を借りる場合は、家賃や敷金礼金などの費用が発生しますし、現在の住まいから仮住まいへ、仮住まいから新居へといった2回分、引越しの手間や費用がかかるデメリットがあります。
買い先行のメリット・デメリット
買い先行の主なメリット
- 仮住まいが不要である
- 現在の生活リズムを保てる
- 理想の新居探しがしやすい
買い先行では、まず仮住まいを用意する必要がない利点があります。
引越しも一度で済みますね。
加えて、住み慣れた自宅に居住しながら新居探しができるということは、現在の生活リズムを維持できるということですから、精神的な負担が少ないといえるでしょう。
また、「すでに自宅を売ったから、仮住まい費用を抑えるためにも早く新居を探さないと!」という焦りがなく、時間的余裕をもって理想の新居探しができるメリットもあります。
買い先行の主なデメリット
- 自己資金の負担が大きくなりやすい
- 二重ローン(ダブルローン)のリスクがある
- 旧居が空き家になる
買い先行の場合、新居購入にかかるお金を、売主が自分で用意しておく必要があります。
また、旧居の住宅ローンが残っている場合、新居購入のためと新たなローンとあわせて、二重ローンを抱えるリスクも考えられます。
売り先行に比べて、金銭的な負担が大きくなりやすいこともデメリットでしょう。
加えて、旧居が売れない間は空き家となってしまうため、管理の手間が取られるデメリットもあります。
「売り買い同時進行」という方法もある
売り先行・買い先行のデメリットをなるべく減らしたいという場合は、「売り買い同時進行」を検討してみましょう。
売り買いの手続きを同時に進めることで、仮住まいや二重ローンのリスクを最小限に抑えやすく、売却資金を新居購入にも充てられます。
売買のタイミングを合わせるのが難しいというデメリットはありますが、同一の不動産会社に売り・買い両方の仲介を依頼することで、手続きをスムーズに進めやすくなります。
売り買い同時進行など、住み替えのコツは「住み替えは同じ不動産会社への依頼がおすすめ!メリットや注意点も」でも詳しく解説していますので、ぜひあわせてご参照ください。
家を買い替えるなら売り先行?買い先行?
メリットデメリットを知った上でもまだ、「売り先行と買い先行のどちらを選ぶべきか迷う…」という方はいらっしゃるでしょう。
続いては、どんな人に売り先行・買い先行がおすすめか、売り買い同時進行がおすすめの場合も含めて解説していきます。
ぜひ検討する際の参考にしてみてください!
こんな人は「売り先行」がおすすめ
売り先行は、下記のような人におすすめです。
- 堅実な資金計画を立てたい人
- 高額売却を目指したい人
- 新居購入前に現在の住宅ローンを完済する必要がある人
- 仮住まいの手間を許容でき、新居探しを焦らずに進めたい人
売り先行は、納得のいく条件・より良い条件で売却を進めたい、確実な資金計画のもと住み替えを進めたいといった方にぴったりと言えます。
「仮住まいの手間は問題ないから、腰を落ち着けてから新居を探したい」という場合にも向いています。
こんな人は「買い先行」がおすすめ
買い先行は、下記のような方におすすめです。
- 理想の新居探しにじっくり時間をかけたい人
- 仮住まいを避けたい人
- 現在の生活リズムを崩したくない人
- 資金的な余裕がある人
買い先行は、今の家に住みながら理想の物件を探したい、仮住まいをしたくないといった方に向いています。
また、新居購入を自己資金で賄うこと、一時的な二重ローンを抱える可能性があることから、資金的な余裕がある人におすすめのパターンと言えるでしょう。
こんな人は「売り買い同時進行」がおすすめ
売り買い同時進行は、下記のような方におすすめです。
- 効率的な住み替えを実現したい人
- 仮住まいを避けつつ、二重ローンも回避したい人
- 柔軟にスケジュール管理ができる人
- 住み替え(買い替え)ローンを利用したい人
売り買い同時進行は、仮住まいを避けつつ、二重ローンも回避したいという、効率的な住み替えを希望される方に向いています。
なお、住み替えローンとは、現在の住宅ローンの残債と新居購入資金を一括したローンのことです。
多くの場合、売却と購入を同時に進めることが条件となっています。
通常は売却代金で住宅ローン残債を返済しますが、金額が足りず完済できない場合もあるでしょう。
住み替えローンを使えば、実質的に返済を先延ばしにできるため、利用を検討されるなら、売り買い同時進行のパターンが有利ですね。
住み替えローンについては「住み替えローンとは?メリット・デメリットや利用する流れを解説」で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
買い替えにおすすめのタイミングもある?
近々家の買い替えを検討されているなら、おすすめのタイミングは、売り買いの需要が高まる時期。
例えば、転勤や進学に伴う引越しシーズンは、不動産市場が活性化する傾向が強いです。
市場に購入希望者が増えて、自宅を売却しやすくなりますし、同時に空き物件が増えるため、新居の選択肢が豊富になる利点もあります。
つまり、売る・買うの取引がスムーズに進む期待が持てるということです。
マンションの場合は、大規模修繕の前と後で、売却するメリット・デメリットが異なりますので、近々修繕工事が予定されているか確認し、タイミングを検討してみましょう。
詳しくは「マンション売却は大規模修繕の前?後?メリット・デメリットを確認!」で解説していますので、ぜひあわせてご参照くださいね。
売り先行と買い先行は、希望の住み替えイメージで選ぼう
売り先行は住み替え時に現在の住まいの売却を先行すること、買い先行は新居購入を売却より先に行うことを指します。
売り先行は、売却金額を新居の費用に充てられるため、資金計画が立てやすく、経済的な負担を抑えて、より良い売却条件を目指せるメリットがあります。
対して、買い先行は、仮住まいが不要であり、現在の生活リズムを保ちながら、理想の新居探しができる利点があります。
ただし、売り先行は仮住まいが必要ですし、買い先行は二重ローンのリスクも。
その点「売り買い同時進行」であれば、売り買いのタイミングを合わせるのは難しいものの、売り先行・買い先行のデメリットを軽減しやすいでしょう。
どのパターンで住み替えを行うかは、現状の資産状況などを含め、希望の住み替えイメージを基準に選ぶことが大切です。
住み替え・不動産売却に悩んだときは、ぜひ不動産会社にご相談ください!
千葉エリアの不動産売却のお悩みは、「イエステーション」がサポートいたします。
多古町店 前島 亮
売却は一生に何度もあるものではございません。
より安心していただけるよう、分かりやすい資料とわかりやすい説明を心がけております。
地元になくてはならない不動産屋としてクオリティの高いサービスをご提供してまいります。