空き家の活用事例をご紹介!補助金や売却が良いケースも
こんにちは。千葉エリアの不動産会社「イエステーション」前島です。
「空き家を保有しているが、どうしたら良いだろう」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?
空き家は放置すると劣化が進みやすいため、どう活用すれば良いのか活用事例を知りたい! という方は多いです。
今回のコラムでは、空き家の活用事例を参考にご紹介します。
空き家の活用時に利用できる補助金や、活用ではなく売却がおすすめのケースもご説明していますので、ぜひあわせて参考にしてください。
空き家の放置はリスク大!
活用事例をご紹介する前に、まずは空き家の放置リスクについて確認しておきましょう。
空き家を定期的・適切に管理しないで放置すると、次のような問題が起こる可能性があります。
- 湿気がこもり、建物の劣化スピードが早まる
- 雨漏りやシロアリ発生などの不具合・異変が気づかないうちに進行する
- 建物の部材が腐り、損壊・倒壊が起こり、損害事故の原因となる
- カビや害虫・害獣が発生し、周辺の住環境に悪影響を与える
- 景観の悪化により、不法投棄や不法侵入など犯罪に巻き込まれる
上記のような状態の悪化が進むと、倒壊の危険性や衛生・景観・防犯上の悪影響が懸念され、自治体から「特定空き家」や「管理不全空き家」に認定される恐れもあります。
また、適切な管理へと改善しない場合は、固定資産税の減税措置の対象から外れ、税負担が増える(最大6倍)などのペナルティも課されます。
緊急的な措置として、解体など適切な対処を行政に代執行されてしまう可能性もあるのです。
空き家の放置リスクについては「空き家を放置するとどうなる?リスクや対処法を解説」で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
空き家の活用事例を参考にチェック!
続いて、活用事例をご紹介していきますので、どのように空き家を活用するか、方向性を決める際のご参考にしてください。
居住用の賃貸物件として運用するか、ビジネス用に使いたいのか、地域の資源として活用したいのかといった、理想の活用プランをイメージしてみましょう。
活用事例①賃貸住宅
相続した実家や転勤で使わなくなったマイホームなどの居住用物件は、元の間取りのまま転用できるため、一般的な賃貸住宅として利用されるケースが多いです。
活用事例②シェアハウス
賃貸住宅のなかでも、二世帯住宅で洗面所やキッチンなどの設備が複数あったり、部屋数が多かったりする空き家は、シェアハウスとして活用するのも選択肢の一つですね。
活用事例③介護施設
広さや部屋数がある空き家の場合は、介護用設備の設置をしたり、バリアフリー化を行ったりして、老人ホーム、デイサービス、高齢者や障がい者向けのグループホームに活用するケースがあります。
活用事例④住居兼店舗物件
もともとの居住用設備を活かしつつ、店舗としての改修も加えて、住居兼カフェ、住居兼食堂といった活用パターンも。
住宅街の立地を活かし、あえて外観のリフォームを控えめにして、隠れ家のような雰囲気を演出する場合もあります。
活用事例⑤店舗
店舗として需要が見込まれる場合は、カフェや食堂、ギャラリーや音楽スタジオ、料理教室、特産品販売所や展示スペースのほか、塾などの教育施設に活用するケースも。
リフォームでイメージを一新する場合もあれば、あえて外観の劣化を残し、空き家ならではの味わいを活かして、「古民家カフェ」として開業する事例もありますよ。
活用事例⑥レンタルスペース
レンタルスペースとは、イベントやギャラリー、ワークショップ会場、撮影スタジオや会議室などの多目的に利用できる部屋や建物を、時間単位で貸し出すサービスです。
汎用性の高さが求められるので、トイレや空調、給湯など基本的な内装や設備は整える必要はあるものの、比較的初期費用がかかりにくい選択肢といえます。
活用事例⑦倉庫
バイクガレージやトランクルームといった倉庫としての活用も、比較的最低限の改修や初期投資に抑えたい方に向いています。
活用事例⑧コワーキングオフィス
コワーキングオフィスとは、インターネット接続や電話やコピー機などOA機器が自由に利用できるなど、より仕事や作業の用途に特化した共有スペースです。
アクセスが良く、複数人の作業スペースが確保できる間取りの広さがあると、コワーキングオフィスとして需要が高いといえるでしょう。
活用事例⑨宿泊施設
空き家の雰囲気を活かした民泊施設やゲストハウスなど、宿泊施設として活用する事例もあります。
近くに観光スポットがある、交通のアクセスが良いといった空き家は、ビジネスの需要が見込めるでしょう。
活用事例⑩地域のコミュニティスペース
地域住民がイベントなどに利用できるよう、コミュニティスペースにするという活用方法もあります。
集会や展示会、地域のお祭りを開催したり、自由に読書・学習ができるスペースを提供したりといった、地域の交流・教育支援に役立てられています。
空き家の活用時に使える補助金もご紹介
空き家の活用事例をみると、老朽化していたり、需要に合っていない間取りであったりなど、リフォームやリノベーションが必要なケースは多いといえます。
修繕・改修費用にお悩みの方はぜひ、国や自治体が行う「補助(支援)制度」を利用してみましょう。
例として、国で行っている補助金と、千葉県内の自治体で行っている補助金をいくつかご紹介します。
※それぞれ募集期間が限定されているため、事前にご確認ください
空き家やアパートを生活困窮者向けに改修したオーナーに対し、政府が補助金を支給する制度(1戸あたり最大100万円)
空き家の改修費・除却費の一部を補助する制度(最大100万円)
空き家のリフォーム工事を行う人に対し費用を補助する制度(最大50万円)
空き家を住居以外に活用する事業を行う場合に、改修費の一部を補助する制度(最大300万円)
また、お伝えした空き家バンクや、セーフティネット住宅へ登録した場合に利用できる補助金もあります。
空き家バンクとは、空き家所有者と利用希望者をつなぐため、空き家の情報提供サービスを行うサイトです。
自治体が主体となって運営しており、代表的なものとしては、国土交通省が運営支援する「全国版空き家・空き地バンク」が挙げられます。
セーフティネット住宅とは、低所得者や高齢者、子育て世帯など住宅確保要配慮者を対象にした賃貸物件です。
詳しくは「セーフティネット住宅情報システム」もご参照ください。
補助制度の例としては、リフォームへの補助や、物件を登録した際、売買や賃貸借契約が成立した際に奨励金が受け取れるといったものなど、自治体によって異なります。
まずは「自治体名 空き家 補助金」と検索したり、詳細を各自治体の担当部署に問い合わせてみたりして、制度の内容や利用条件を確認してみてくださいね。
空き家を活用するよりも売却したほうが良いケースは?
空き家の状況によっては、活用するのではなく、売却したほうが良いケースもあります。
具体的には下記のような場合に、売却をおすすめします。
- 空き家を将来的に使う予定がない
- 手放しがたい愛着・思い入れはない
- 空き家の改修などを行う時間的・金銭的余裕がない
- 空き家の老朽化が激しく、改修・修繕にコストがかかりすぎる
- 所在地域における賃貸物件の需要が低い(入居希望者が少ない)
売却すれば、 固定資産税などの税金や、維持管理費など、所有にかかるお金を節約できますし、土地や建物を現金化して、別の目的に資金を利用できます。
建物の利用が難しい場合は、更地にして売り出す方法も選択肢の一つです。
新築や駐車場用地など、購入希望者の幅が広がります。
まずは、利活用のメリットがあるかどうか、不動産会社や自治体の建築住宅課など、不動産の専門家や住宅関連の部署へ相談してみてから検討するのが安心でしょう。
売却のほか、空き家の処分方法は、下記のコラムで解説していますので、ぜひあわせてご参照ください。
空き家の活用事例はさまざま!放置ではなく利用・売却を検討しよう
空き家は放置すると劣化しやすく、場合によっては倒壊などの危険、周囲への悪影響が出るなどのリスクがあるため、所有を続けるならば、利活用を検討しましょう。
活用事例は、一般的な戸建て、シェアハウスなど居住用賃貸物件にしたり、店舗やレンタルスペースとしてビジネス運用したりとさまざまです。
物件の間取りや立地条件などに合う活用方法を検討してみましょう。
改修にかかる費用を支援する補助金制度もありますので、検索・自治体への問い合わせをしてみましょう。
ただし、空き家を将来的に使う予定がないなど、売却がおすすめのケースもありますので、利活用の需要があるか、不動産会社や自治体に相談し、慎重に検討されることをおすすめします。
空き家の取り扱いに悩んだときは、ぜひ不動産会社にご相談ください。
千葉エリアの不動産売却のお悩みは、「イエステーション」がサポートいたします。
多古町店 前島 亮
売却は一生に何度もあるものではございません。
より安心していただけるよう、分かりやすい資料とわかりやすい説明を心がけております。
地元になくてはならない不動産屋としてクオリティの高いサービスをご提供してまいります。