空き家のこと

空き家買取のメリット・デメリットを解説!相場や仲介との比較も

こんにちは。千葉エリアの不動産会社「イエステーション」前島です。

 

空き家を売却するには、一般的な「仲介」のほかに「買取」という手段があります。

不動産会社に直接、空き家を売却する方法です。

 

空き家の売却を検討中の方には「仲介との違いは何だろう?」と気になる方もいらっしゃるでしょう。

 

今回は、空き家買取のメリット・デメリットを解説します。

 

仲介の特徴と比較し、買取の相場や買取がおすすめのケースもご紹介しますので、ぜひあわせて参考にしてください。

空き家

 

 

空き家の買取とは?仲介との違いも解説!

買取とは不動産売却の手段の一つであり、売主が不動産会社に直接、土地や家を売却する方法です。

 

対して「仲介」とは、不動産会社に仲介を依頼し、買い手を探す販売活動、売買契約に向けた手続きのサポートをしてもらう方法です。

 

不動産売却の際に用いられる、一般的な手段となります。

 

空き家の買取の流れ

空き家の買取は通常、次の流れで進みます。

  1. 不動産会社に物件の価値を調べてもらう(査定依頼する)
  2. 不動産会社が買取価格を提示する
  3. 買取価格と売買条件に合意し、売買契約を結ぶ

 

仲介と違い、買い手を探す広告作成、内覧の接客など販売活動がありません。

 

空き家買取の相場

不動産会社は空き家を買い取ったあと、建物や設備のリフォーム・修繕などを行って再販したり、一戸建て物件であれば解体して、建売(新築して売る)をしたりします。

 

そのため、買取では空き家は現状そのまま下取り価格で購入されるのが一般的です。

 

再販するために必要な、解体や修繕、ハウスクリーニングなどの費用も差し引かれるため、買取価格の相場は、市場相場の60〜80%程度が目安となります。

 

空き家は放置せずに買取など売却の検討がおすすめ

不動産は所有しているだけで固定資産税など税金や、管理・維持の費用がかかります。

 

加えて、空き家を放置していると、家の劣化から倒壊につながる危険性や、部材が破損して周辺住民にケガをさせる恐れがあります。

また、劣化が進んで景観・防犯・衛生上の悪影響を及ぼす場合、行政から放置リスクが高い「特定空き家」に認定され、解体されるなど行政処分を受けるケースも。

 

空き家の状態によっては高く売れる可能性もあるので、将来的に使う予定のない空き家は、劣化が進んでしまう前に売却を検討しましょう。

 

仲介での売却ももちろん可能ですが、空き家は古くなっていてなかなか売れないことも多いため、買取を選べば早めの売却(現金化)が叶います。

 

 

空き家の買取のメリット6つ!

空き家の買取のメリットは、次の6つです。

  1. 資金計画をスムーズに進められる
  2. 販売活動に時間や手間がかからない
  3. 仲介手数料の負担がない
  4. 現状のまま売却できる
  5. 周囲に売却を知られるリスクが少ない
  6. 契約不適合責任を免責できる

 

1つずつ解説していきます。

 

1.資金計画をスムーズに進められる

買取は仲介と異なり、不動産会社との間で売買条件が合意すれば売却可能です。

 

売却できることが確定しているため、現金化が早く、資金計画をスムーズに進めやすいメリットがあります。

 

2.販売活動に時間や手間がかからない

仲介では、買い手を探すために広告を作成したり、内覧の接客を行ったりと販売活動を行うため、売主側の準備も必要ですが、買取には不要です。

 

特に内覧は、空き家の掃除や不用品の処理などを行い、内覧者の印象が良くなるようきちんと整える必要があり、手間がかかります。

 

買取の場合は不動産のプロが「家のきれいさ」ではなく「家の状態(不具合があるかなど)」に重点を置いて価値を測ります。

内覧も訪問査定の一度が基本になるので、比較的手間が少ないといえるでしょう。

 

3.仲介手数料の負担がない

仲介では、不動産会社が買い手を見つけ、買い主との売買契約が成立した場合、報酬として「仲介手数料」を支払います。

 

買取は仲立ちではなく直接売却する仕組みなので、原則仲介手数料が発生しません。

 

4.現状のまま売却できる

買取は基本的に、そのままの状態で売却が可能です。

空き家となった建物は老朽化している場合も多いので、解体や修繕の手間や費用がかからない点は、特に大きなメリットといえます。

 

仲介では、引き渡し時に家の中を空にする必要がありますが、買取では家財などを残したまま売却できるケースもあります。

 

再販して売却できる(利益を見込める)ノウハウを持っている不動産会社であれば、借地権など権利関係に問題があったり、建物や設備に不具合があったりといった、一般的に売りにくい物件も買取してもらえる可能性が高いです。

 

5.周囲に売却を知られるリスクが少ない

仲介では、物件情報を広告したり、内覧で人の出入りがあったりすることで、近所の人に売却を知られる可能性があります。

 

対して、買取は基本的に売却する不動産会社とのやりとりで完結するので、リスクが少ないといえます。

 

6.契約不適合責任を免責できる

契約不適合責任とは、売買契約時に存在を知らせていない不具合が売却後に買主に発見された場合に、売主が買主に果たすべき責任をいいます。

 

「知っていたら購入しなかった」と責任を問われた場合、損害賠償や契約解除を請求されるかもしれません。

 

その点、買取は買主が不動産会社(宅建業者)です。

不動産のプロが物件に不具合がないか詳しく調べた上で購入するため、売主個人の契約不適合責任を免責してもらうことも可能です。

 

 

空き家の買取のデメリット3つもご紹介

空き家の買取におけるデメリットは、次の3つです。

 

  1. 仲介での売却価格より売値が下がる傾向がある
  2. 仲介より買取を扱う不動産会社が少ない
  3. 物件によって買い取れない場合もある

 

それぞれ解説します。

 

1.仲介での売却価格より売値が下がる傾向がある

買取価格は基本的に、再販にかかる経費を差し引いた金額(下取り価格)です。

 

空き家の買取相場でもお伝えした通り、市場相場(仲介の売却相場)より安くなる(60〜80%程度)傾向があります。

 

市場相場の調査には、土地は国土交通省の「土地総合情報システム」、マンションや一戸建ては、不動産流通機構が運営する「REINS Market Information」をおすすめします。

 

そのほか、購入者向けの物件検索サイトや新聞の折り込みチラシ、店舗掲載の物件情報を活用するのも手段の一つです。

 

2.仲介より買取を扱う不動産会社が少ない

全体的に見て、仲介を扱う不動産会社数よりも、買取を扱う不動産会社は少なめです。

 

依頼する不動産会社を選ぶ際は、なるべく物件の所在地に近い業者が良いのですが、エリアによっては買取を扱う業者がおらず、買取依頼まで時間がかかる場合があります。

 

3.物件によって買い取れない場合もある

買取できる物件の種類は、その不動産会社の力量によるところが大きいです。

買取実績がない、買い取っても利益を出せないと判断された物件は、買取不可となるケースも。

 

また、不動産会社の販売エリアから外れている、需要が低いエリアだから扱えないといった場合もあるので、複数の不動産会社に相談することをおすすめします。

 

 

空き家は買取が良い?不動産会社の選び方も確認

選び方

空き家の売却を検討中の方には「結局のところ、買取と仲介どちらが良いの?」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。

 

結論から言えば、空き家の売却方法は、物件の現況や費用面を踏まえて検討したほうが良いでしょう。

 

どの売却方法が良いか、どんな不動産会社を選べば良いか、という点も参考にご紹介しますね。

 

空き家の売却方法の選び方

まず、築年数が浅いなど建物がきれいな場合は、中古住宅として売り出し、一般の買い手を探してもらうのが良いでしょう。

 

条件の良い物件は購入希望者の幅も広いため、仲介を選ぶことで、より高値で購入してくれる買い主を選んで売買取引を行えます。

 

「老朽化が不安」などといった場合は建物の売却は難しいケースも多く、「古家付き土地」として売却すると良いかもしれません。

建物の価値はなくなりますが、建物を残しておけば「古民家」としての需要が期待できるケースがあります。

 

解体して更地にした場合は、新築を希望する買い手の需要が高まります。

 

築年数が古い空き家を売りたいけれど、現状のまま手間をかけずに売りたい、ある程度安くても良いから早く現金化したいという方は、買取がおすすめです。

 

選ぶコツは「不動産を売却するとき「買取」と「仲介」はどちらがいい?」でも解説していますので、あわせて参考にしてください。

 

空き家売却時の不動産会社選びのコツ

空き家をなるべく高く売るには、買取(あるいは仲介)を依頼する不動産会社選びがとても重要です。

 

信頼性の判断には、複数の不動産会社に査定を依頼し、査定結果や対応を比較するのがおすすめ。

一括査定サイトを利用すれば、複数社にまとめて無料査定が依頼できます。

 

査定額の根拠をきちんと示してくれる信頼できる会社を選びましょう。

依頼の際、備考欄(希望欄)に買取してもらいたい旨を記入するとスムーズです。

 

 

空き家買取は現状のまま売却できるのがメリット

買取とは、不動産会社に直接不動産を売却する方法です。

 

買い取られた空き家は通常、リフォームなどをして再販されることが多いので、買取価格は必要経費を差し引いた下取り価格、市場相場の60〜80%程度が目安となります。

 

買取のメリットは、販売活動が不要で、解体・修繕などの手間がかからず現状のままで売却できること。

価格が安めというデメリットはありますが、「築年数が古い空き家を手間をかけずに売りたい」「ある程度安くて良いから早く現金化したい」という方におすすめします。

 

仲介でも買取でも、空き家を高く売りたいなら、不動産会社選びが重要です。

一括査定サイトなどを利用して、複数社に査定依頼をし、信頼できる会社を選んでください。

 

不動産売却に悩んだときは、ぜひ不動産会社にご相談ください。

千葉エリアの不動産売却のお悩みは、「イエステーション」がサポートいたします

空き家買取のメリット・デメリットを解説!相場や仲介との比較も

多古町店 前島 亮

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