空き家が売れない理由とは？売るための対策・方法を解説

こんにちは。千葉・北総エリアの不動産会社「イエステーション」前島です。

親から相続した古い空き家を売却しようとしても、なかなか売れずに困ってしまうことがあると思います。

空き家が売れない理由はいったいどこにあるのでしょうか？

今回のコラムでは空き家が売れない理由を解説。

空き家が売れない理由とその対処法を知って、スムーズに売却を進めましょう。

どうしても売れない場合の手段もあわせてご紹介します。

空き家が売れない理由とは？

空き家がなかなか売れない理由には、大きく分けて「エリア」と「物件」の2つの問題があります。

エリアの問題として挙げられるのは、「不便な場所にある」「田舎にある」の2点。

交通や生活が不便な場所にある空き家は、需要も少なく、なかなか買い手が見つかりません。

また、田舎ではすでに一戸建てに住んでいる人、また両親や祖父母から譲り受けた土地や家をすでに所有している人が多く、中古物件を購入しようとする人自体が少ない傾向があります。

田舎の家が売れづらい理由については、「田舎の家が売れない理由とは？放置のデメリットや売却のコツをご紹介」でも詳しくお話ししておりますので、あわせてご参考ください。

続いて、物件の問題として挙げられるのは「建物が古すぎる」「土地が広すぎる」「価格が高い」といったもの。

価格との兼ね合いもありますが、一般的に空き家は古ければ古いほど売れにくくなっていきます。

建物の老朽化や劣化が進み、間取りや設備も時代遅れとなってしまうからです。

また、土地や建物が広いと価格や固定資産税が高くなりますし、予算内の価格だとしても広すぎる土地・建物は草むしりや雪かき、掃除など、管理が大変なので敬遠されがち。

さらに、旧建築基準法時代の建物の場合は、そのまま住むのは良いけれど今後増改築や建て替えができない「再建築不可物件」の可能性もあり、その場合は一層売れにくい傾向にあります。

また、「不動産会社との相性が悪い」というケースもあります。

不動産会社によって、エリアや物件の種類に得意・不得意があります。

古くて売りにくい空き家は、売却が大変な割に利益になりづらいこともあり、中にはあまり積極的に取り組みたくないと考える不動産会社もあります。

売れない空き家を売る方法とは？

なかなか売れない空き家をスムーズに売るためには、売れない理由をできる限り解消しましょう！

エリアや築年数は変えられませんが、清掃、草むしり、雪かきなどで建物や土地の見た目を整えることはできます。

専門の清掃業者にハウスクリーニングを依頼したり、壊れたり傷んだりしている場所は修繕も検討しましょう。

リフォームをして付加価値を付けるのもひとつの方法ですが、リフォーム代を上乗せして販売価格が高くなるよりも、そのまま安い価格で売り出した方が売れやすいこともあります。

リフォームするべきかどうかは、不動産会社へ相談して慎重に判断しましょう。

空き家を取り壊して更地にして売る方法もあります。

新築を建てる土地を探している人にとっては、空き家を取り壊す手間が省けるため、魅力が増します。

ただし、建物を取り壊すと土地の固定資産税の特例が外れて固定資産税が高くなります。

更地にしたのになかなか売却できないと、固定資産税の負担が大きくなってしまうので注意してください。

空き家の解体には解体費用が発生します。

解体費用について、詳しくは下記のコラムもご参考ください。

空き家の解体費用の目安は？解体のメリットや費用の抑え方もチェック

また、売却を依頼する不動産会社を変更するという方法もありますよ。

一戸建てや空き家の売却が多い、該当地域に顧客をたくさん持っている、という不動産会社に依頼するのがおすすめです。

販売実績などをチェックして選んでみましょう。

なお、不動産会社が直接買い取る「不動産買取」を行っている不動産会社もあります。

不動産買取は仲介より売却価格が安くなってしまいますが、価格さえ折り合えばスピーディに売却できるというメリットがありますよ。

空き家が売れない時はこんな手段も検討を

それでも空き家がなかなか売れない場合は、こんな手段も検討してみましょう。

空き家バンクを利用する

空き家バンクとは、空き家を売りたい・貸したい人と、買いたい・借りたい人をマッチングさせるシステムです。

自治体などが企業へ依頼して運営しているサービスで、情報量が多く、売却機会を広げる手段のひとつとして活用できます。

賃貸として貸し出す

賃貸物件の需要があるエリアなら、賃貸に出すという選択肢もあります。

家賃収入も見込めますし、人が住んでいる方が物件の管理もしやすく、老朽化も防げます。

建物を取り壊して、駐車場などの土地として活用する方法もありますね。

寄付、譲渡する

自治体や企業への寄付、個人への譲渡もできないか検討しましょう。

自治体への寄付は必ず受け付けてもらえる訳ではなく、寄付先が必要としている物件のみ可能としていることが多いです。

企業や個人への寄付、譲渡は、相手に贈与税や譲渡税などが発生する場合もあるので注意しましょう。

空き家が売れない理由と対策を知って、スムーズな売却を！

空き家がなかなか売れない理由は、主にエリアと物件にあります。

不便な場所や田舎だとどうしても中古物件の需要自体が少なく、古い、広すぎる、価格が高いなども売れにくい原因となります。

そのまま住むのは良いけれど、増改築や建て替えができない「再建築不可物件」も売却の難易度が高いです。

なかなか売れない空き家をスムーズに売却するためには、清掃や修繕で物件の見た目を整え、該当エリア・物件の売却が得意な不動産会社に依頼しましょう。

リフォームや、更地にするのは費用もかかるため、不動産会社へ相談して判断を。

それでも売れない場合は、不動産買取や、賃貸に出す、寄付をするといった手段も検討してみてくださいね。

千葉・北総エリアの不動産売却でお悩みの方は、お気軽にイエステーションへご相談ください！