空き家には防犯対策を!必要な理由や行うべき策をご紹介
こんにちは。千葉エリアの不動産会社「イエステーション」前島です。
「空き家に防犯対策は必要なのだろうか」
「放置しているから心配だけど、どんな対策をすれば良いのだろう」
そんなお悩みをお持ちではありませんか?
結論からいいますと、人の出入りが少ない「空き家」だからこそ、犯罪に利用されやすい特徴があるため、あらかじめ防犯対策を施しておく必要があります。
今回のコラムでは、空き家の防犯対策について解説します。
対策していないと起こり得るトラブルもあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!
空き家は防犯対策が必須!起こり得るトラブルとは
人が出入りしない「空き家」は、通常の家に比べて犯罪に利用されやすい傾向があります。
誰にも見とがめられないので、敷地内に侵入しやすいからです。
では、起こり得るトラブルをご紹介していきましょう。
トラブル①盗難や不法占拠
家のなかへ侵入を許してしまえば、家財を盗まれたり、住みつかれたりといった問題が想定されます。
盗難に遭えば財産を失い、住みつかれるとガスや水道などの光熱費を払わされることになるでしょう。
不法侵入については「空き家への不法侵入を防ごう!手口や被害例、予防策を詳しくご紹介」でも詳しく解説していますのであわせてご一読ください。
トラブル②不法投棄や火災
住みついた犯罪者がゴミを放置した結果、敷地内にゴミが積みあがっている様子を見て、「自分も不要物を捨ててしまおう」と考える人もいるでしょう。
捨てた人が誰かわからなければ、所有者が実費で処分することになります。
また、タバコのポイ捨てから失火し、火災につながる恐れもあるでしょう。
トラブル③近隣住民への悪影響
ゴミの放置は、悪臭や害虫が発生し、近隣に被害をおよぼしかねません。
著しい悪影響が懸念されると、「特定空き家」「管理不全空き家」といった、適切な管理がされていない空き家として、自治体に認定される場合があります。
改善しないまま放置すると、税金の負担が上がったり、罰金が科されてしまったりする恐れがあるため注意が必要です。
特定空き家については「特定空き家とは?指定されるとどうなる?指定されないための対策も」で解説していますので、ぜひあわせてご参照ください。
トラブル④犯罪への利用
また、詐欺や不正薬物の受け渡しなど、犯罪者の活動拠点として使用されるケースも。
犯罪に利用された履歴があると、土地や建物といった不動産そのものの評価が落ちて、将来売却する際に価格の低下を招くことになりかねません。
空き家の防犯対策・防犯グッズをご紹介!
空き家の防犯対策のポイントは、不審者(犯罪者)を心理的・物理的に、寄せ付けないようにすることです。
具体的な対策方法や防犯に使えるグッズを紹介していきますね。
①定期的な管理をして見た目をきれいに保つ
まず行いたいのが、掃除やメンテナンスなど、定期的な管理です。
目安として、1カ月に一度は行いましょう。
きれいに整えられた家や敷地で犯罪行為を行うのは、程度の差こそあれ、一般的には後ろめたさや罪悪感を感じやすい傾向にあります。
そのため、ポイ捨て・不法投棄のターゲットになりにくいといえます。
また、適切に管理されていれば、「空き家であっても不意に人が訪れるかもしれない」という、侵入への抵抗感が強まる効果も期待できます。
反対に、雑草が生い茂り、ゴミが散乱したような家の場合、「放置された空き家だな」「少しくらい汚しても良いだろう」などと犯罪行為のハードルを下げてしまう可能性があるのです。
庭木の剪定や草刈りで敷地を整え、建物の周囲を点検し、修繕等あれば適宜対応することが重要です。
ポストに郵便物が残っていると、空き家であるとわかりやすいため、小まめな回収をおすすめします。
自分では管理が難しい場合は、空き家管理サービスの依頼も検討してみましょう。
管理のポイントは「空き家の適切な管理方法は?持ち物や管理する際のポイントもご紹介」で詳しく解説しています。
②防犯カメラやセンサーライトを設置する
不審者を寄せ付けないためには、防犯カメラやセンサーライトなどを設置して、「この家は防犯意識が高い」と思わせる方法も効果的です。
防犯ステッカーとセットで使うと良いでしょう。
「犯罪がバレたり、誰かに目撃されたりするのではないか」と不安をあおり、結果として「この家はやめておこう」と犯罪行為を断念させることにつながります。
防犯カメラのダミーを使う場合は、見抜かれにくいように配線も用意するのがおすすめです。
そして、センサーライトとは、人の動きを感知して自動的に点灯する照明器具です。
不審者の姿を周囲に目立たせるため、侵入経路となる玄関側に向けて照らすよう設置するのがポイントですよ。
不審者は自分の存在が目立つことを不安に思うため、家の周りに砂利を敷き、足を踏み入れた際、音が鳴るようにしておくのもおすすめです。
③防犯フィルムや補助鍵を使う
上記の対策とともに、防犯フィルムや補助鍵の導入もあわせて行うと、犯罪行為を物理的に防ぎやすくなるでしょう。
防犯フィルムとは、窓に貼り付けるとガラスの強度が上がり、窓が破られにくくなるアイテムです。
また、補助鍵(ウインドロックなど)を付け加えることで、窓やドアを開けるまで時間がかかり、侵入を諦めやすくなります。
防犯センサーと合わせて使うと、開けたとたんに音が鳴り響き、撃退効果アップが期待できるでしょう。
④近所の人とコミュニケーションを取っておく
家自体に対策する以外にも、空き家の周囲に住む人たちに挨拶し、コミュニケーションを重ねておくことも大切です。
信頼関係を築いておけば、不審者情報などを教えてくれるかもしれません。
最低限空き家の所有者として挨拶し、連絡先を伝えておくことをおすすめします。
空き家は早めの売却がおすすめな理由も解説
ここまでお伝えしてきたように、防犯対策と一口にいっても、なかなか手間がかかりますから、時間がなくて管理できないという方もいらっしゃるはず。
あるいは、「対策したいけど、金銭的余裕がない」といった場合もあるでしょう。
その場合におすすめなのが、空き家を売却することです。
売ってしまえば、防犯対策に悩むことも、放置リスクを心配する必要もありません。
適切な管理をしないまま放置した空き家は、老朽化が進み、倒壊のリスクが高まります。
周囲への悪影響だけでなく、損害事故を起こしてしまえば、高額な損害賠償請求をされる恐れもあるのです。
固定資産税などの税金や、所有・維持にかかる費用も節約できるため、将来的に使うあてがないのであれば、早めの売却を検討しましょう。
空き家の放置リスクについては、「空き家を放置するとどうなる?リスクや対処法を解説」で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご参照ください。
空き家の防犯対策は不審者を寄せ付けない・侵入させない工夫が大切
空き家は人の出入りが少なく、盗難や不法占拠・投棄など犯罪行為を目撃されにくい傾向があるため、防犯対策が必須となります。
まずは「いかにも放置された空き家」にみえないよう、定期的に掃除やメンテナンスなど適切な管理を行い、敷地へ踏み入って犯罪行為を行うハードルを上げましょう。
加えて、防犯カメラやセンサーライトを用いて心理的な侵入しにくさを高め、防犯フィルムや補助鍵を備えて、物理的な侵入の難度を上げることが大切です。
また、近隣住民に挨拶し、コミュニケーションを重ねて信頼関係を築いておくこともポイントとなります。
管理の手間を省きたいという方は、空き家の所有・管理にかかる税金や費用の節約もできるため、早めに売却を検討してみることをおすすめします。
空き家の取り扱いに悩んだときは、ぜひ不動産会社にご相談ください。
千葉エリアの不動産売却のお悩みは、「イエステーション」がサポートいたします。
多古町店 前島 亮
売却は一生に何度もあるものではございません。
より安心していただけるよう、分かりやすい資料とわかりやすい説明を心がけております。
地元になくてはならない不動産屋としてクオリティの高いサービスをご提供してまいります。