雨漏りする家を売却するには?高く売る方法も詳しくチェック
こんにちは。千葉・北総エリアの不動産会社「イエステーション」前島です。
雨漏りは築年数に関係なく起こり得るもの。
家を売りたいけど、たまに雨漏りすることがあるから売却価格に響きそう…。
そんなふうに、売却時に影響がないか心配されている方もいるのではないでしょうか。
雨漏りは家の建材を腐食させ、シロアリやカビの発生原因になり、家の価値に影響を及ぼしてしまいます。
そこで今回のコラムでは、雨漏りする家を売却する方法を解説!
売却時の注意点や高く売るためのコツもご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
雨漏りする家は売却可能だが告知義務がある!
雨漏りする家の売却は可能ですが、将来的にカビやシロアリが発生するリスクもあり、売却価格に影響を及ぼす可能性は高いと言えます。
しかし、「安くなるのが心配」という理由で雨漏りを隠してしまうと、売却後のトラブルにつながる恐れがあります。
なぜなら、雨漏りは「物理的瑕疵」という家が抱える不具合であるため、売主の責任として買主にきちんと伝える必要があるからです。
この売主に課せられた義務を、告知義務と言います。
売主に課せられる告知義務とは?
宅地建物取引業法では、不動産売買などを仲介する不動産業者が、不利益を被らないためにわざと不具合を隠す行為を禁じています。
そのため、不動産会社側は売主に売却物件の現状を説明する「物件状況等報告書」を作成してもらうのが一般的です。
報告書には、雨漏りやシロアリの発生、設備の故障がないかなど、建物・土地・周辺環境について、売主から買主に伝えるべき項目をできるだけ詳しく書きます。
買主に告知しないとどうなる?
売主が把握している不具合を買主にきちんと説明していない場合、売却後に何らかの不具合が発見されれば、「契約不適合責任」を問われてしまうでしょう。
一カ所の雨漏りが知らないうちに家の構造部を侵食して被害が拡大すれば、高額な修繕費がかかります。
契約時に伝えていない不具合が起こった場合は、その補修費用を請求されたり、売却代金の返還を求められたり、さらに場合によっては売買契約の解除や損害賠償を請求される場合もあります。
そういったリスクを回避するためにも、知っている不具合はすべて買主に伝えましょう。
雨漏りする家を売るには、まず修繕してからの売却が1つの方法
雨漏りはカビやシロアリの二次被害の恐れもあるため、「修繕して売る」か「そのまま売る」か、どちらが良いか検討される方も多いはず。
まずは修繕してから売るメリットデメリットについて、判断する際の参考にお伝えします。
修繕してから売るメリットとは?
修繕してから売るメリットは、買主に安心感を与えられること。
購入後に雨漏りや二次被害が起こったら…という不安を解消できます。
雨漏り部分だけでなく、今後雨漏りしそうな部分もあわせて修理してもらうことで、将来的な雨漏りも発生しづらくなることが期待できます。
修繕することで実質的には一般の物件と同程度に家の価値を引き上げられるため、購入希望者も見つかりやすいです。
修繕してから売るデメリットとは?
修繕するデメリットは、かかる費用が高い点です。
具体的な金額は、依頼する業者や雨漏りの場所・規模によって異なりますが、安くても数万円〜数十万円ほど。
屋根全体がかなり傷んでいる場合は、100万円を優に超える可能性もあるでしょう。
また、修繕しても買主へ雨漏りの事実を告げることに変わりはないので、中には購入を躊躇う人もいるかもしれません。
修繕しても必ず売れるわけではないことも覚えておきましょう。
修繕費用の出費と売却利益との兼ね合いを考えるとどちらがお得か、どこまで修理をしたら良いかなど、悩んでしまう場合は不動産会社に相談するのがおすすめです。
修繕とあわせてハウスクリーニングも必要?
雨漏りを修理して価値が上がるなら、「ハウスクリーニングで家をきれいにすると高く売れるかも」という期待が浮かびます。
結論から言えば、家をきれいにしても資産価値は変わらないので、売却額に大きな影響はなく、優先度は低いでしょう。
ただし、きれいにしておくと訪れた人(内覧者や不動産会社の担当者など)の印象は良いため、気になる汚れにプロの手を借りるのは良い方法です。
詳しくは「家の売却前にハウスクリーニングが必要?依頼すべき箇所も確認」にて解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
雨漏りする家を高く売却する方法もチェック
雨漏りする家をそのまま売ると、通常の物件と比べてどうしても売りにくい一面がありますが、工夫することで高価格で売れる可能性もあるでしょう。
修繕してから売る方法以外に、雨漏りする家を高く売る方法もご紹介します。
住宅診断(ホームインスペクション)を受ける
住宅診断(ホームインスペクション)とは、住宅診断士がプロの目線で家の劣化状況や、不具合があるかどうかなどを見て、修理すべき場所や修繕にかかる概算費をアドバイスしてくれるもの。
見た目ではわからない老朽箇所もを洗い出してくれるので、売主が気付いていない不具合も、売却前に修繕・告知でき、売却後のトラブルを防げます。
診断済みの物件は買主にとっての安心材料となるので、需要が増え、高く売れる可能性も上がるでしょう。
リノベーションする
築年数が経って家が老朽化している場合は、雨漏り箇所を修繕するのではなく、建物全体をリノベーションするのも方法の1つです。
リノベーション物件として売れば、室内の使用感や設備が一新されるため、築年数が古くても資産価値が落ちにくい利点があります。
ただし、基本的には大掛かりな工事になるので、かかる費用は決して少なくありません。
売却額と比較してマイナス利益にならないか、デザインは需要があるのかなど、よく検討してから実施すべき手段と言えます。
悩む場合は、プロである不動産会社に相談するのもおすすめです。
更地にする
雨漏りで建物の外観が悪い、不具合の箇所が大きい場合は、思い切って建物を解体する方法も検討してみましょう。
更地にすると建物に関わるリスクが解消され、一般の住宅用地として売却できるため、買い手も付きやすく高額で売れる場合が多いです。
解体費用は土地面積や家の構造によって異なるものの、おおよその目安は木造で1坪あたり4〜5万円ほど。
解体には準備や申請に時間がかかる場合もありますので、更地にするか迷った場合は、「更地渡し可」の物件として売り出す方法もあります。
なかには「雨漏りは問題ない」と建物付きで購入を希望する買主もいるため、その場合は解体費用・手間がかかりません。
「家はいらない」と希望があれば解体して更地で渡すこともでき、柔軟に対応できます。
不動産会社に直接買い取ってもらう
ここまでは不動産会社に購入希望者を探してもらう「不動産仲介」でのコツをご紹介しましたが、仲介のデメリットとして、いつ売れるかわからないことが挙げられます。
そのままの状態でなるべく早く売却したいなら、不動産会社に直接買い取ってもらうことも検討してみましょう。
雨漏りする家など訳あり物件の取り扱いに実績がある会社であれば、プロの視点で物件の価値を見極めて、現状でも高く買ってくれる場合もあります。
また、買取だけでなく、先に挙げた方法で迷ったときも、不動産会社に相談してみると専門家としてアドバイスしてもらえますよ。
雨漏りする家の売却は現状を把握してから行おう
雨漏りする家は、物理的瑕疵がある物件となり、買主にきちんと現状を告知しなければなりません。
不具合を隠すと、売却後に契約不適合責任を問われる恐れがあるため注意が必要です。
雨漏りは将来的に、カビやシロアリなど二次被害につながる場合もあり、現状のままでは売りにくい物件と言えます。
修繕して売ることで買主の不安を解消できますが、修繕費が高いというデメリットもあるため、見極めが必要です。
他にも、更地にしたり、リノベーションしたりといった方もがありますので、かかる費用と照らし合わせて検討してみましょう。
スムーズに売却したいときは、購入希望者を探すのではなく、直接不動産会社に買い取ってもらう方法もありますよ。
雨漏りする家の売却に悩んだときは、ぜひ不動産会社に相談してみてくださいね。
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多古町店 前島 亮
売却は一生に何度もあるものではございません。
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