終活としての資産整理!生前の不動産売却の進め方・注意点を解説
こんにちは。千葉エリアの不動産会社「イエステーション」前島です。
「子どもたちに迷惑をかけないように、不動産を整理しておきたい」
「使っていない家や土地、このまま持ち続けていて大丈夫だろうか?」
そんな思いから、終活として不動産の整理を検討されている方も多いのではないでしょうか。
不動産の資産整理は、相続トラブルを防ぎ、老後の生活を豊かにする重要な終活の一つです。
しかし、どう進めていけば良いか、注意すべきことはないかなど、不安を感じる方も少なくありません。
そこで今回は不動産の資産整理について、具体的なメリットや注意点、スムーズに進める方法を詳しく解説していきます。

終活で不動産を資産整理するケース
不動産を生前に整理したいと考える方は、年々増えています。
では、なぜわざわざ生きているうちに売却しておくのでしょうか。
理由として多いのは、相続時のトラブルを防ぎたいというケースです。
不動産は現金と違って分けにくく、相続人同士で「誰が住むか・誰が管理するか」などを巡って揉めやすい資産。
売却して現金化しておけば、相続時にも公平に分けやすく、感情的な衝突を避けやすくなります。
また、空き家として放置されるリスクを避けたいというケースもあります。
たとえ子どもに引き継いだとしても、遠方で暮らしていれば管理が難しく、維持管理の負担もかかるため、いずれ放置される可能性も。
老朽化が進めば、近隣への影響や倒壊リスクが発生することもあるでしょう。
さらに、老後資金の確保という現実的な理由から、生前に売却を検討するケースも増えています。
例えば、将来的に介護施設に入る予定がある場合や、病気に備えて現金を準備しておきたいと考える方も多いです。
不動産を売却して得た資金は、医療や生活費など自由に使える「安心の備え」となります。
元気なうちに資産整理を進められれば、売却の判断やタイミングなどのも自分の考えで進められますね。
つまり、終活として生前に不動産の資産整理を行うことには下記のようなメリットがあるのです。
- 相続人同士のトラブル防止になる
- 空き家管理の負担を家族に残さずに済む
- 老後資金を早めに確保できる
- 売却の判断や手続きも、自分の意思で進められる
生前の資産整理における注意点
一方で、資産整理を行う際に注意したい点もあります。
- 売却には税金や手数料がかかるため、資金計画が必要となる
- 家族(相続人)の同意を得ておかないと、後々トラブルになる可能性がある
売却後に後悔しないためにも、売却にかかる費用の把握や、家族との話し合いを行なってから、進めることが大切です。
不動産売却の流れやかかる費用については、下記コラムで解説しています。
イエステーションでの資産整理の事例
千葉県八街市にお住まいのT・O様(70代)も、生前の資産整理として築50年の戸建ての売却を希望されていました。
長年住んできた家の老朽化や、リフォーム費用の負担に不安を感じておられたため、イエステーションでは買取による売却をご提案。
結果として、費用負担なくスムーズに現金化が実現し、「老後の安心材料ができた」とご満足いただいています。
▶お客様の声・不動産売却理由「年齢的にも資産整理をしたいと考えています」
不動産を資産整理する際にスムーズに進める方法
不動産の資産整理を進めるには、目的に合った方法を選び、計画的に行動することが欠かせません。
スムーズに整理を進めるための具体的なステップを順に解説します。
ステップ1:所有不動産とローンの状況を把握する
資産整理を始めるには、まず現在の状況を正確に把握することが第一歩です。
不動産の名義や抵当権の有無、住宅ローンの残債といった情報は、売却や贈与の判断に直結します。
特に、登記上の名義が実態に合っていなかったり、ローンが完済されていない物件であったりすると、手続きが煩雑化するおそれも。
スムーズな整理のために、まずは現状を「見える化」しておくことで、次に進む判断がしやすくなります。
ステップ2:査定を依頼して売却の可能性を探る
所有物件の状況が整理できたら、売却の可能性を把握するため、複数の不動産会社に査定を依頼します。
査定結果を比較することで、「不動産を売却して現金化するか」「相続や贈与で残すべきか」といった整理の方向性が見えてきます。
なお、会社によって査定額や提案内容、対応の丁寧さに差があるため、複数社から意見を聞くことが大切です。
ステップ3:整理の方針(売却か、贈与か、相続か)を決める
情報が出揃ったら、最適な整理方法を検討します。
売却するのか、生前贈与や相続の準備を進めるのか、選択肢によって必要な準備や費用が異なるからです。
例えば、以下のように異なります。
売却
老後資金を確保したい、施設入居資金を準備したい、子どもに不動産を相続させる意思がない場合に向いている。
生前贈与
将来子どもに住まわせたい、自分が元気なうちに相続対策を進めたい場合に有効だが、贈与税が高額になる可能性がある。
相続を前提とした保有
家族が将来的に利用予定の場合や、売却タイミングを相続後にしたい場合に適している
売却、贈与、相続にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、判断に迷う場合は、税金や実務に詳しい不動産会社や税理士など専門家に相談してみましょう。
ステップ4:家族との意思を共有する
売却・生前贈与・相続のどの方法を選ぶにしても、家族と情報を共有しておくことは極めて重要です。
特に売却や贈与は、感情的な反発や誤解を招くリスクがあるからです。
あらかじめ「なぜこの選択をするのか」「今後どう暮らすのか」などを明確に伝えることで、無用なトラブルを防げるでしょう。
ステップ5:資産整理を実行する
最後に、選んだ方法に沿って不動産の整理を実行します。
売却の場合は契約・引渡しまで、贈与や相続準備なら必要書類の整備や登記変更までを進めましょう。
生前贈与や相続については、下記コラムで詳しくお伝えしていますので、ぜひあわせてご参照ください。
不動産を資産整理するなら業者選びも重要!

資産整理として不動産を売却する場合、信頼できる不動産会社を選ぶことが何より重要です。
なぜなら、売却の成否や納得感は、最初の「相談相手」に大きく左右されるからです。
生前整理では、ご自身や家族にとって精神的にも経済的にも大きな決断を伴います。
そのため、売主側の事情や希望を丁寧にくみ取り、将来の相続や生活設計まで考慮したアドバイスをしてくれるパートナーが欠かせません。
業者を選ぶ際は、以下のようなポイントに注目しましょう。
①地元の事情に詳しい会社を選ぶ
地域に密着した営業をしている不動産会社は、周辺相場やニーズを熟知しており、売却時に的確なアドバイスをくれる存在です。
「このエリアはこの時期に動きが活発になる」「このタイプの家なら〇〇万円が目安」といった、地場の事情を踏まえた提案ができる会社は、売却成功の鍵を握ります。
また、空き家対策や地域特有の相続事情に明るいことも多く、資産整理という観点からも心強い味方となるでしょう。
②親身に相談に乗ってくれるかもチェック
不動産の資産整理は、気軽に相談しづらいと感じる方も多いですが、初歩的な質問にも丁寧に対応してくれる会社であれば、安心して進められます。
「売却と贈与、どちらがいいか悩んでいる」
「売るかどうかはまだ決めていないけど、話だけ聞きたい」
上記のような場合でも真摯に対応してくれるかどうか、査定時のやり取りや、相談時の姿勢から判断してみてください。
③専門知識・サポート体制が充実しているかも大切
さらに、下記のような対応が可能な会社であれば、資産整理をトータルで支援してもらえる可能性が高いです。
- 売却だけでなく、買取やリースバックといった柔軟な選択肢を提案してくれる
- 相続や税金、登記などの専門家と連携しており、ワンストップで相談に乗ってくれる
- 売却後の生活設計まで見据えたアドバイスができる
こうした対応力のある会社を選べば、整理後の生活も安心して迎えられるでしょう。
不動産の資産整理は早めの準備が安心につながる
不動産の資産整理は、相続トラブルを防ぎ、老後資金の確保にもつながる有効な手段です。
ただし、売却や贈与の判断には、名義・ローンの状況確認や税金・手続き面での準備が必要不可欠です。
まずは所有不動産の状況を把握し、売却・贈与・相続のどの方法が自分に合っているかを見極めましょう。
必要に応じて家族や専門家とも相談しながら、無理なく進めることが大切です。
信頼できる不動産会社に相談すれば、売却方法の提案や地域事情に基づいたサポートも受けられます。
不動産売却に悩んだときは、ぜひ不動産会社にご相談ください。
千葉エリアの不動産売却のお悩みは、「イエステーション」がサポートいたします。

いすみ店 前島 亮
売却は一生に何度もあるものではございません。
より安心していただけるよう、分かりやすい資料とわかりやすい説明を心がけております。
地元になくてはならない不動産屋としてクオリティの高いサービスをご提供してまいります。