空き家のこと

空き家の解体費用の目安は?解体のメリットや費用の抑え方もチェック

こんにちは。千葉・北総エリアの不動産会社「イエステーション」前島です。

 

「活用の予定がない空き家を相続したけれど、取り壊すのは手間も費用もかかるし…」と、放置している方は少なくありません。

だからといって、空き家をそのまま放置しておくわけにもいきませんよ。

 

今回のコラムで空き家の解体費用について目安を解説しますので、ぜひ空き家の対応について考えてみましょう。

 

あわせて、空き家を解体するメリット・デメリットや、解体費用をできるだけ抑えるヒントもご紹介します。

解体作業

 

 

空き家の解体費用はいくらくらいかかる?

空き家の解体費用は、建物の大きさ・構造・立地などによって大きく異なります。

 

NPO法人空家・空地管理センターでは、構造別の解体費用の目安を以下のように紹介しています。

 

構造 1坪あたりの解体費用目安 30坪の場合の目安金額
木造 4万円 120万円前後
鉄骨造 6万円 180万円前後
鉄筋コンクリート造 7万円 210万円前後
浄化槽 50万~80万円(1個あたり)

NPO法人空家・空地管理センター「解体費用について」より

 

浄化槽とは、トイレやキッチンなどから排出される汚れた生活排水を綺麗な状態に処理して河川等へ放流する装置のことです。

下水道が整備されていない住宅では、浄化槽が設置されている場合があり、空き家の解体時に撤去しなくてはいけません。

 

解体費用のほかにも、作業による防音の対策、周囲に砂ぼこりや破片が飛び散らないための対策、廃材の処分費用などを別途請求される場合もあります。

 

 

空き家を解体するメリット・デメリットもチェック

「空き家を使う予定はないけれど、解体費用もかかるし、とりあえず放置しておこう」

なんて考えている方もいるかもしれませんが、空き家は維持しているだけでも手間や費用がかかるもの。

 

使わないからといって管理をせずに荒れ果てたままにしていると、崩れた屋根や壁が通行人に当たってケガをさせたり、不審者のたまり場になってしまったりと、周辺への景観・衛生・防犯・安全に悪影響を与える可能性があります。

 

そうならないためにも、使わない空き家であっても定期的に清掃や修繕を行わなくてはいけないのです。

管理を怠っていて行政から「特定空き家」に指定されてしまうと、土地に適用されていた固定資産税の優遇措置が解除されて税金が高くなってしまう可能性があります。

 

空き家を解体するメリットは、そういったリスクや管理の手間をなくせることです!

建物がなくなれば、建物の固定資産税もなくなります。

 

空き家を放置してしまうリスクや管理費用については、下記のコラムでお話ししておりますので、ぜひあわせてご覧ください。

空き家への不法侵入を防ごう!手口や被害例、予防策を詳しくご紹介

空き家の維持費はどのくらい?内訳や目安、注意点など詳しく解説!

 

一方、空き家を解体するデメリットは解体費用がかかること。

先ほどご紹介したように、比較的解体費用の安い木造住宅でも100万円以上はかかることが多いでしょう。

 

また、建物がなくなると、土地に適用されていた固定資産税の優遇措置がなくなり、固定資産税が最大で6倍、都市計画税が最大で3倍になる可能性があるのもデメリットです。

 

 

 

空き家の解体費用を安く抑える方法もある?

解体作業

空き家の解体費用は、家の状態や立地などの条件によっても大きく変わります。

 

家の中に家具が残っていればその撤去費用がかかりますし、平屋の場合は2階建てと比べてコンクリートの基礎部分が大きく解体費用が高くなりがちです。

周辺の道路が狭かったり、敷地いっぱいに家が建っていて作業スペースが少なかったりするケースも、作業に手間がかかるので費用が高くなる可能性があります。

 

空き家の解体費用を抑えるためには、室内の家具や庭の木や塀などをあらかじめ自分で処理し、業者に依頼する作業を少しでも減らしておきましょう。

さらに、複数の解体業者から相見積もりをとり、作業内容や解体費用を比較検討して依頼する業者を選ぶことが大切です。

 

また、自治体によっては空き家の解体費用に対して助成金・補助金制度を用意していたり、金融機関が解体費用の貸付を行っていたりもするので、そういった制度も上手に活用しましょう。

 

 

空き家を解体する流れや注意点も知っておこう

空き家の解体は、以下のような流れで進みます。

  1. 業者の決定・依頼
  2. 建物の解体工事
  3. 廃材の撤去、処理
  4. 整地

 

工事期間は10日~2週間程度が一般的ですが、建物の規模や状況によっても異なります。

 

なお、解体工事中は大型トラックや作業員が敷地に出入りし、騒音・振動・砂ぼこりなどが発生する可能性があります。

空き家の解体が決まったら、工事が始まる前に近隣住民の方にごあいさつをして、工事の予定を伝えておきましょう。

 

 

空き家の解体費用は100万円以上。メリットを知って検討を

空き家の解体費用は、建物の大きさや構造、立地、エリアなどの条件によって異なりますが、木造住宅で1坪あたり4万円程度、鉄骨造住宅で1坪6万円程度、鉄筋コンクリート造住宅で1坪7万円程度が目安といわれています。

30坪の木造住宅なら単純計算でも120万円になり、解体とは別に廃材の処分費用や騒音・砂ぼこりなどの対策費用などがかかることもあります。

 

空き家は使っていないからといって放置はできないので、定期的な修繕や清掃などの維持管理が必要になります。

空き家の解体には費用がかかりますが、維持管理にかかる手間や費用を減らせることは大きなメリットです。

 

デメリットとしては、建物を解体して更地にすると土地の固定資産税が高くなること。

しかし、空き家を管理せずに放置して「特定空き家」に指定されてしまった場合でも、同じように固定資産税が高くなりますよ。

 

空き家の解体費用を少しでも安く抑えるためには、室内の家財や庭の塀、木などの処分はできるだけ自分で行ったり、複数の解体業者から相見積もりをとって依頼する業者を選んだりしてくださいね。

 

空き家の処分に困った時は、ぜひお近くの不動産会社へご相談を。

千葉・北総エリアの不動産売却でお悩みの方は、お気軽にイエステーションへご相談ください!

空き家の解体費用の目安は?解体のメリットや費用の抑え方もチェック

多古町店 前島 亮

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