不動産を売却するとき「買取」と「仲介」はどちらがいい?
こんにちは。千葉・北総エリアの不動産会社「イエステーション」前島です。
不動産取引・不動産業界は、わかりやすそうでわかりにくい部分が多々ございます。
あなたは、不動産売却にあたって、こんなふうに思っていませんか?
- 一番高く査定してくれる不動産業者に依頼すればいい
- 大きな不動産会社に依頼すれば高く売れる
- たくさんの不動産業者に依頼した方が早く売れる
などなど・・・
はじめて不動産を売却しようとすると、まずこのように考えるかも知れません。
これら全てが間違えているわけではありませんが、全てを鵜呑みにすることは大変危険です。
一般の方には不動産の売却は専門的で馴染みのないことが多くあるため、みなさん苦労をされているようです。
まずは、不動産の買取と仲介についての違いを知ることで、不動産売却で悩まれるポイントのひとつを解決することができますよ。
不動産買取と不動産仲介のメリット・デメリット
突然ですが、あなたはどのような状況でこのページをご覧になっているでしょうか
計画的な不動産売却
- 買い替え
- 住み替え
- 処分 など
突発的な不動産売却
- 相続
- 債務整理
- 離婚 など
状況によって不動産を売却する方法は変わります。
しかし、場合によっては売却しないで別の方法をとったほうがあなたにとって有益な結果になることもあります。
また、優先事項によっても販売活動方法が変わります。
もし、以下の2項目から決めるとすると・・・
どちらか決まっていますか?
- 時間を優先する
- 金額を優先する
まだ、はっきりしない場合でもご安心下さい。
段階ごとに売却手順を解説していきますので、このサイトを読み進めていくことスッキリと整理することができるでしょう。
状況や優先することで売却方法は大きく変わります。
そして、結果=(時間と金額)も大きく変わります。
要領よくポイントを押さえればそれほど不動産売却は難しいことではありません。
実は、売却に失敗する人の共通点は、状況や優先順位を把握しないまま全てを不動産会社に任せる人なのです。
ここで学ぶ少しの知識を得るだけで、理想に近い売却が出来るでことでしょう。
以下のポイントを押さえて売却を成功させましょう。
不動産買取と不動産仲介の違いとは
不動産を売却する方法は2つあります。それは「買取」と「仲介」です。
買取と仲介、どちらも不動産会社が対応する点は変わりません。
しかし、それぞれ特徴が異なります。
比較してご自身に合ったほうを選択しましょう。
また、比較してわからない点がありましたら、遠慮無くお問い合わせからご相談下さい。
不動産仲介
あなたの物件を買いたい人を不動産会社が探して契約をまとめること。
不動産仲介のメリット
一般的な価格で売れるので価格面で損をしにくい(希望価格で売れる可能性がある)
不動産仲介のデメリット
不動産会社に力がない場合、購入者を見つけられず、売却まで時間がかかる場合がある。
不動産仲介の特徴
購入者 | 購入希望者 |
広告営業 | あり |
手数料 | あり |
時間 | 見つかり次第(90日~180日程度) |
例:1000万円で売却した場合の手数料の目安
仲介手数料:売却金額の3%+6万円+消費税
・仲介手数料(1000万円×3%+6万円) 36万円
・消費税(36万円×8%) 2.9万円
=38.9万円が手数料となります。
※印紙代、抵当権抹消費用、測量費用などは、状況により費用が別途かかる場合があります。
不動産仲介のまとめ
時間の制限がそれほどなく、できるだけ高い金額で売りたい方に向いています。
不動産仲介の仕組みについては、下記のコラムでもご紹介しておりますので、あわせてご参考ください。
不動産仲介の仕組みとは?役割や流れ、仲介手数料も解説!
不動産買取
あなたの物件を不動産会社が買うこと。
不動産買取のメリット
- すぐに現金化できる
- 手間がかからない
- 人に知られない
- 瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)を負いたくない(外からわからない欠陥があったとき損害賠償の対象になること)
不動産買取のデメリット
- 仲介に比べて売却金額が低め(市場価格の60%〜80%が相場)
- 不動産会社のデメリットが発生する(広告費やリフォームも考えた金額設定にする必要がある)
不動産買取の特徴
購入者 | 不動産会社 |
広告営業 | 不要 |
手数料 | 不要 |
時間 | 即時(7日~30日程度) |
例:1000万円で売却した場合の買取価格の目安
買取相場 1000万円×60~80%=600万円~800万円
不動産買取のまとめ
多少安くなっても、すぐに売りたい方に向いています。
仲介と買取、どちらを選べば良いのか
どちらにもメリット・デメリットがあるため、はじめに自分が『何を優先するのか』を決めると分かりやすいと思います。
冒頭でもお伝えした通り、大きくわけると・・・
- 時間を優先する
- 金額を優先する
優先項目はこの2つです。
例えば、突発的(債務返済・相続・離婚など)に不動産を売却しなければならない状況なら、スピード、時間を優先しなければなりません。
そのような状況なら『買取』をお勧めします。ただし、金額は仲介よりも低くなります。
また、計画的に売却を進めれる状況(・買い替え、住み替え、処分など)ならば、出来るだけ高い金額で売れる、お金を優先する『仲介で売却』をお勧めします。
なぜ仲介より買取の方が、時間が早く、価格が低くなるのか
時間がかからない理由
買取の場合は、不動産会社に直接買い取ってもらえるため、購入者を探す手間がかからないからです。
価格が低くなる理由
不動産会社がどうやって利益を得ているのかを知ると納得できると思います。
不動産会社は購入した不動産を販売しなければ利益が発生しないからです。
例えば、あなたが八百屋でりんごを売っているとします。
りんごはどこでも150円で売れているのに、150円で仕入れて、180円で売ろうとしても買い手は見つけられません。
また、たとえ80円で仕入れても訳アリのりんごなら、他と同じ150円で売るのは難しいでしょう。
なので加工してりんごジュースにするなどの工夫をして販売しなければ売れ残ってしまうかも知れません。
不動産も同じです。
買い取るなら、売れる金額を想定して、買い取らなければ利益が出ません。
また、売りにく物件はリフォームを行うことも考えた金額での買取(仕入れ)になります。
不動産は高額です。買取は売れることを前提に進めなければならないため金額は低くならざる得ません。