家を売却したら引っ越しはいつする?流れや必要手続きを解説
こんにちは。千葉エリアの不動産会社「イエステーション」前島です。
家を売却したら、引っ越しはいつするべきか。
家を売り、新居に住み替えようと検討されている方には、売却と引っ越しのタイミングを決めかねている方も多いのではないでしょうか。
家を売ってから引っ越すか、それとも新居に引っ越してから売却するかも悩みますよね。
そこで今回は、引っ越しのタイミングや流れについて徹底解説!
必要な手続きや注意点もご紹介するので、あわせて参考にしてくださいね。
家を売却したら、引っ越しするのはいつ?
家を売却するなら、引っ越しするのはいつが良いのでしょうか。
タイミングの検討は、売主から買主へと物件の所有権が移る「引き渡し日」がポイントとなります。
引き渡し日には、家を空き家にして買主に鍵を渡す必要があり、少なくとも前日までには引っ越しを済ませておく必要があるからです。
では、引っ越しのベストタイミングはいつかというと、家の売却が先か、新居の購入が先かで変わってきます。
ここでは、家の売却を済ませてから引っ越しをする「売り先行」と、新居の購入をしてから家の売却を行う「買い先行」に分けて、引っ越しのタイミングを解説します。
売り先行のタイミング(売却後に新居へ引っ越す場合)
売り先行の場合、引っ越しのタイミングは売買契約を結んだ日から1カ月以内、引き渡し日のギリギリにならない程度に設定すると良いでしょう。
理由を説明するために、まずは不動産売却のおおよその流れをご紹介します。
不動産売却を不動産会社に仲介してもらう場合は、次の流れで進みます。
- 物件相場を自分で調べる
- 不動産会社に査定依頼をする
- 不動産会社と媒介(仲介契約)を結ぶ
- 不動産会社が売却活動を開始する(売主は内覧の準備などを行う)
- 買主が見つかれば売買契約を結ぶ
- 売買代金の決済のあと、物件の引き渡しを行う
詳しくは「不動産売却の流れを解説!必要書類や注意点も知ろう」にて解説しているので、あわせてご覧ください。
「売り先行」を選ぶケースには、売却金を新居の購入や引越し費用に充てたいという場合が多いです。
一般的に査定から引き渡しまでは半年程度かかることが多く、売買契約締結後から物件の引き渡しまでは、準備に1〜2カ月ほどの期間がかかります。
その期間内で新居を決められるよう、スケジュールを考えておきましょう。
この流れでいうと、売買契約を結んだ時点で引越しを進めるのがおすすめです。
買い先行のタイミング(新居に引っ越してから売却する場合)
買い先行の場合は、新居を決めてからの売却となります。
新居の引き渡しが終わっているなど入居が可能であれば、早々に売主の好きなタイミングで引っ越して良いでしょう。
購入希望者が家に内覧に訪れる際、空き家にして掃除を済ませておけば、部屋も広く見え、良い印象を与えられるかもしれません。
特に売り物件に残る必要がないなら、早めに引っ越しを済ませておくことをおすすめします。
売り先行と買い先行はどちらが良い?
2通りの引っ越しのタイミングを確認したところで、売り先行と買い先行のどちらが良いのか気になった方もいるのではないでしょうか。
売り先行のメリットは、売却代金を新居の購入や引っ越し費用に利用できること。
加えて、「もう新居が決まっているから早く売らないと!」と焦らなくて良いので、売り急ぐことなく買主との交渉を進められることが挙げられます。
デメリットは、売買契約後から引き渡しまでの間で引っ越しを完了させる必要があることです。
引っ越し先となる新居が見つからない場合は、一時的にウィークリーマンションなど賃貸物件の仮住まいが必要になり、余計な出費が増えることになるでしょう。
買い先行のメリットは、先に挙げたとおり、売り物件を空き家にして内覧しやすい状態にできること。
デメリットは、新居の購入に住宅ローンを組んだ場合、二重ローンの期間が発生すること、新居の購入費用や税金など維持費がかかるなど、金銭面の負担が多いことです。
そのため、早く売りたいと急ぐあまり、焦って売却価格を下げてしまう事例も。
引っ越し先を見つけるために時間がほしい場合は、売買契約から引き渡しまでの期間を延ばし、余裕を持たせることも可能です。
総合的に見て、「資金に余裕がある」「人気の立地だから早く売れる期待がある」といった場合でない限りは、売り先行の方が無難といえるでしょう。
家の売却〜引っ越しの流れと必要な手続き
家の売却手続きは基本的に、仲介を任せる不動産会社がサポートして進めてくれますが、引っ越しの作業や手続きは売主が主体となって動く必要があります。
特に売り先行は引っ越し準備に使える期間が短いので、スムーズに進めるためには、必要な手続きの内容を事前に押さえておくことが大切です。
ここでは、売り先行に焦点を当てて、引っ越し準備のポイントを紹介します。
ポイントは次の4つです。
- 売却活動と並行して新居の情報を集める
- 引っ越し業者の手配、子どもの転校・転園手続きは新居決定後すぐに行う
- インターネット手続き、粗大ごみの処分は余裕をもって手配する
- 引っ越しの1~2週間前には各種手続きを順次行う
詳しく見ていきましょう。
売却活動と並行して新居の情報を集める
売り先行の場合は、売却活動と並行して、希望する新居の情報を収集することが大事です。
気になる物件には足を運び、内見しておくことをおすすめします。
新居の物件状況を早めに把握しておけば、いざ新居を探す際にスムーズに動け、「新居が見つからない…」といったトラブルを避けられます。
引っ越し業者の手配、子どもの転校・転園手続きは新居決定後すぐに
新居が決まったら、引っ越し業者の予約や子どもの転校・転園手続きをすぐに行いましょう。
引っ越し業者の中には、当日まで余裕を持たせて連絡・予約すると、お得にサービスを利用できる場合もあります。
引っ越しシーズンが重なると希望日に受け付けてもらえない場合もあるので、早めに動くことが大切です。
また、子どもの転校・転園手続きには、在学証明書など必要書類を発行したり、転校希望校に受け入れできるか連絡したり、編入試験の日程を確認する必要があり時間を要するため、早めに行動しましょう。
インターネット手続き、粗大ごみの処分は余裕をもって手配する
インターネット回線の引っ越し手続きや、家具や大型電化製品などの粗大ごみの回収へ続きは、引っ越しの1カ月前には手配しておくと焦らずに済みます。
インターネット回線が新居で使えない場合は新しく回線を敷く必要がありますし、ゴミの引き取りは時間がかかる場合があるからです。
引っ越しの1~2週間前には各種手続きを順次行う
上に挙げた以外にも、引っ越しに関わる手続きは次のようなものがあります。
- 転出届・転入届の提出
- 児童手当の住所変更手続き(他市区町村に引っ越す場合)
- 印鑑登録証明書の抹消(他市区町村に引っ越す場合)
- 固定電話の引っ越し手続き
- ライフライン(電気・ガス・水道など)の使用中止・開始手続き
- 郵便局への郵便転送依頼手続き
現在住んでいる地域や、転入先の地域によって手続きの内容や種類は異なります。
引っ越しに向けて家の掃除や片付けも並行して進める必要があるため、もれがないように、あらかじめチェックリストを作成しておくと良いですね。
家の売却と引っ越しで注意すべきこと
先にお伝えしたとおり、家の売却から引っ越しまではさまざまな手続きで忙しく、トラブルにつながってしまうことも。
中でも特に気を付けたい点を2つ紹介するので、参考にしてくださいね。
まず1つ目は、引っ越しのタイミングに大きく関わることとして、売買契約締結後でも契約がキャンセルになる可能性があることにご注意ください。
不動産売買契約は、売主・買主どちらかが契約履行に着手するまでは、手付金の放棄や倍額を支払うことで解除が可能だからです。
買主がローン審査に通らず契約が白紙解除になるケースもあるので、審査通過がわかる日までは引っ越しを控えておくとリスクが下げられます。
2つ目は、火災保険などの契約は、家の売却とは別に、変更・解約手続きを進めなければいけないことです。
売却にあわせて自動解約にならないため、うっかり手続きを忘れ、更新案内でもって保険の存在を思い出す…といった保険料が無駄になるケースも。
保険会社に事前に連絡し、手続きを進めることで、解約日をもとに日割り計算し、差額を返してもらえる場合もあります。
余裕をもって、引っ越しの1カ月前には連絡を入れておくと良いでしょう。
新居への引っ越しは家の売却後がおすすめ
家の売却の際、引っ越しは売主と買主が売買契約を結んだ日から1カ月以内、物件引き渡し日のギリギリにならない時期がおすすめです。
売買契約締結後から引き渡し日までは一般的に、1〜2カ月ほどの期間がかかります。
引き渡し日には物件を空き家にして買主に引き渡す必要があるので、その期間に引っ越し準備を行えば、引っ越し時のトラブルを見越しても、余裕をもって対応できるでしょう。
家の売却には、「売り先行」と「買い先行」がありますが、買い先行は金銭的な負担が大きいので、「資金に余裕がある」といった場合でない限りは、売り先行の方が無難といえます。
家の売却手続きと異なり、引っ越しの手続きは売主が主体となって動くものが多く、焦らず進めるには事前に必要な手続きを確認しておくと良いでしょう。
売却の流れや引っ越しについて悩んだときは、不動産会社に相談するのもおすすめ。
千葉エリアの不動産売却のお悩みは、「イエステーション」がサポートいたします!
多古町店 前島 亮
売却は一生に何度もあるものではございません。
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