マンションから戸建てへ!不安を減らす住み替えガイド
こんにちは。千葉エリアの不動産会社「イエステーション」前島です。
マンションでの暮らしから戸建てへの住み替えを検討されている方も多いのではないでしょうか。
家族が増えた、もっと広い庭が欲しい、リモートワークが増えてスペースが必要になったなど、理由はさまざまあるでしょう。
しかし、「まだ住宅ローンが残っているけど大丈夫?」「マンションを先に売るべき? それとも戸建てを先に買うべき?」などの疑問も多いはず。
今回は、住み替えのメリットや注意点に加え、住宅ローンが残っている場合の対処法や、売り先行・買い先行それぞれの特徴について解説します。
マンションから戸建てへの住み替えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

マンションから戸建てへ住み替えるメリットと注意点
マンションから戸建てへの住み替えには、メリットもありますが、注意すべき点もあります。
それぞれご紹介していきましょう。
戸建てへの住み替えのメリット
戸建てに住み替えることで得られる主なメリットは、以下のとおりです。
1. 管理費や修繕積立金が不要になる
戸建てでも固定資産税の支払いや、将来の修繕に備えて自己管理をする必要はあります。
それでも、マンションのような管理費や修繕積立金が毎月かからないため、月々の出費を抑えやすいといえるでしょう。
2. 騒音トラブルの心配が減る
戸建てはマンションのように上下左右をほかの世帯に囲まれている構造ではないので、隣家と物理的に距離があきます。
そのため、生活音を気にせず過ごせるようになるでしょう。
3. 土地の資産価値が見込める
マンションは建物の一部だけを所有(敷地は住民全員で共有)しますが、戸建ては「土地ごと」自分のものになるため、将来も資産として残りやすいのが特徴です。
エリアや時期によっては、土地の価値が上がり、購入時より高く売れることもあります。
4. リフォームの自由度が高い
マンションでは管理規約によるリフォーム内容の制限がありますが、戸建ては比較的自由にリフォームや増改築ができます。
ライフスタイルに合わせた柔軟な対応が可能です。
5. 庭や外部空間を活用できる
戸建てには庭やカースペースなどの外部空間がある場合が多く、ガーデニングやBBQ、子どもの遊び場など多目的に使いやすいです。
戸建てへの住み替えの注意点
メリットがある一方で、戸建てへの住み替えには次のような注意点も考慮する必要があります。
1. メンテナンスの手間と費用がかかる
戸建てでは建物の修繕や住宅トラブルの対応などは自分で判断・手配する必要があり、マンションの大規模修繕のように管理組合が対応してくれる仕組みはありません。
そのぶん、維持費の計画やメンテナンスへの意識が欠かせません。
いざというときにすぐ相談できる業者を見つけておくと、安心して暮らせます。
2. セキュリティ対策は自己責任である
オートロックや共用の防犯設備が整ったマンションとは異なり、戸建てでは防犯カメラやセンサーライトなど、セキュリティ対策を自分で整える必要があります。
特に共働きや長時間留守にする家庭は、防犯計画も事前に考えておくと安心です。
3. 災害への備えが必要である
マンションに比べ、戸建ては建物の耐震性や立地による災害リスクに差が出やすい傾向があります。
特に中古戸建てを検討する場合は、耐震基準やハザードマップを事前に確認しておくと安心です。
4. 老後の暮らしに対応しにくい可能性がある
戸建ては階段や段差が多い構造が一般的なため、年齢を重ねると移動が負担になることがあります。
戸建てに長く住み続ける前提であれば、バリアフリー化の検討や、将来的な住み替えも視野に入れておくと安心です。
マンションから戸建てへの住み替えはローンが残っていても可能?
マンションの住宅ローンが残っていても、戸建てへの住み替えは可能です。
ただし、残債の把握と資金計画がカギになりますので、まずは今のローン状況を確認しましょう。
ローン残高は、金融機関のWebサービスや返済予定表、または残高証明書などから確認できます。
では、ローンが残っている場合に、どのような方法で住み替えが可能になるのでしょうか?
ローンの残債をどう処理するか、代表的な選択肢を確認してみましょう。
方法①マンションを売ってローンを完済する
マンションを売却し、その代金でローンを完済するのがもっとも一般的な方法です。
まずは不動産会社に査定を依頼し、売却価格の相場を把握しましょう。
査定結果をもとに、売却益でローン残債を完済できるかどうかを確認します。
マンション売却の流れや費用の目安については「マンション売却の流れをチェック!売却にかかる費用もご紹介」で詳しく解説していますので、ぜひあわせてご参照ください。
また、売却に際して「マンションは西向きだと売れにくいの?」といった不安もあるかもしれません。
下記のコラムも、ぜひご参照くださいね。
マンションは西向きだと売れない!? 売却時のポイントやメリットも
方法②不足分を自己資金で補う
売却価格が残債を下回る「オーバーローン」の場合、自己資金で不足分を補う方法もあります。
ただし、老後資金や生活費に影響しないよう慎重な判断が必要です。
オーバーローン時の対処法は、「住宅ローン返済中の家を売るのは可能?確認点や売る方法まで詳しく!」で詳しく解説しています。
あわせてお役立てください。
方法③住み替えローンを利用する
自己資金が足りない場合は、「住み替えローン(買い替えローン)」の利用も検討できます。
住み替えローンとは、現在の残債と新しい住宅の購入資金をあわせて借りられるローンです。
ただし、通常の住宅ローンより金利が高めで、「担保がまだ確定していない」などの理由から審査がやや厳しくなる傾向があるので、無理のない返済計画を立てることが大切です。
金融機関によって条件が異なるため、複数社を比較した上で検討しましょう。
マンションから戸建てへ!売り先行と買い先行どっちが良い?

マンションから戸建てに住み替える際、「売り先行(マンションを先に売る)」と「買い先行(戸建てを先に買う)」のどちらが良いかで迷う方は多いものです。
それぞれのメリット・デメリットや、どんな人に向いているのかをわかりやすく整理しましたので、参考にしてくださいね。
まずは売り先行・買い先行それぞれのメリット・デメリットを確認!
売り先行のメリット・デメリットは下記のとおりです。
【メリット】
- 売却価格が確定するため、購入予算が明確になる
- 二重ローンを避けられる
- 焦らず納得のいく売却ができる
【デメリット】
- 仮住まいが必要になる可能性がある
- 希望の戸建てがすぐに見つからないこともある
売り先行は、資金計画を立てやすく、ローンの管理がしやすいのが特徴です。
続いて、買い先行のメリット・デメリットは下記のものが挙げられます。
【メリット】
- 理想の戸建てをじっくり探せる
- 仮住まいが不要で引越しが1回で済む
【デメリット】
- 二重ローンが発生する可能性がある
- 資金計画が不確定になりやすい
- 売却を急ぐことで価格交渉が不利になることもある
売り先行に比べると、物件探しの自由度が高く、仮住まいを挟まずに戸建てへ直接引越しできるのが魅力です。
判断のポイントとおすすめのケース
どちらを選ぶか迷ったときは、次の3つの視点で整理すると考えやすくなります。
- 資金面:自己資金の有無やローン残債の状況、二重ローンへの対応力
- 住み替え時期:急いでいるのか、余裕があるのか
- 物件へのこだわり:理想の戸建てにどれだけ条件を求めるか
判断の軸を踏まえると、それぞれの方法は以下のような状況の人に向いているといえます。
【売り先行が向いているケース】
- ローンの残債が多く、資金に余裕がない
- 二重ローンのリスクを避けたい
- 売却をじっくり進めたい
【買い先行が向いているケース】
- 資金に余裕がある
- 理想の物件探しにこだわりたい
- 子どもの進学や転勤などで引越しの時期が限られている
状況に応じて最適な進め方は変わりますので、不安がある場合は、不動産会社などの専門家に早めに相談してみましょう。
マンションから戸建てへの住み替えは自分に合った進め方を選ぼう
マンションから戸建てへの住み替えは、ライフスタイルや将来設計に合わせた大きな決断です。
戸建てならではの自由さや快適さがある一方で、自分でメンテナンスを行う必要があったり、防犯対策を考える手間も生まれたりといった注意点があります。
なお、住宅ローンが残っていても、状況に応じて住み替えは可能です。
売却資金の活用や住み替えローンなどの選択肢を比較し、無理のない資金計画を立てましょう。
また、「売り先行」と「買い先行」どちらを選ぶかも、資金やタイミング、物件へのこだわりに応じて見極めることが大切です。
不動産売却に悩んだときは、ぜひ不動産会社にご相談ください。
千葉エリアの不動産売却のお悩みは、「イエステーション」がサポートいたします。

多古町店 前島 亮
売却は一生に何度もあるものではございません。
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