不動産査定の準備で失敗しない！必要書類と依頼先選びのポイントも

こんにちは。千葉エリアの不動産会社「イエステーション」前島です。

 

「不動産を売却したいけれど、査定を依頼する前に何を準備しておけば良い？」

「必要な書類や、事前に確認しておくべきポイントを知りたい」

不動産売却を前に、そんな不安や疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。

 

結論からお伝えすると、査定前の準備はそれほど難しくありません。

 

ただし、書類の揃え方や、伝えておくべき情報、依頼先の選び方 を知っておくだけで、査定の精度が上がり、売却をスムーズに進めやすくなります。

 

今回は「不動産査定の準備」について、必要書類から依頼先の選び方まで解説していきます。

 

 

不動産売却における査定の種類からおさらい！

不動産会社へ査定を依頼する際には、簡易査定（机上査定） と 訪問査定 の2種類があります。

まずは、それぞれの特徴を簡単に押さえておきましょう。

 

簡易査定（机上査定）

簡易査定とは、不動産会社の担当者が現地を訪れず、住所・築年数・面積・間取り・周辺の取引事例などのデータをもとに、概算の査定額を算出する方法です。

 

結果が早く、複数社に依頼しやすいのが大きな特徴で、「まず相場の目安を知りたい」「いくつかの会社を比較したい」という段階で特に利用されます。

 

訪問査定

訪問査定は、担当者が実際に物件へ足を運び、建物の状態・設備の使用状況・採光や風通し・周辺の環境などまで細かく確認した上で査定額を算出する方法です。

 

データだけでは判断できない部分を実地で確認できるため、より正確で実態に近い価格がわかるのが大きなメリット。

ただし、結果が出るまで数日〜1週間ほどかかる点はデメリットといえるでしょう。

 

売却を本格的に検討している段階や、適切な売出価格を固めたいタイミングで選ばれることが多い査定方法です。

 

査定の種類やかかる時間については、「不動産査定にかかる時間の目安は？長くなる理由や短縮方法を解説」でも詳しく解説していますので、ぜひあわせてご参照ください。

 

 

不動産会社の査定で必要な書類と準備

では、机上査定・訪問査定においてどのような準備をしておけば、査定をスムーズに進められるのでしょうか。

 

査定を依頼する前に確認しておくこと

査定を依頼する前には、下記4点を確認しておきましょう。

 

①住宅ローン残高の確認

売却額でローンを完済できるかどうかは、査定後の売却計画を立てる上で非常に重要です。

 

残高が売却額を上回る場合は追加の資金が必要になる可能性があるため、査定を依頼する段階でローン残高を把握しておくと安心です。

 

②修繕履歴・利用状況の整理

「いつ・どこを修繕したか」「設備の状態」などの情報は、査定額の判断材料になることが多い項目です。

メモ程度で良いので、わかる範囲で整理しておくと、査定担当者に正確に伝えられます。

 

③土地の境界線の確認（戸建ての場合）

境界が曖昧な土地は評価に影響する可能性があるため、境界標の位置や隣地とのラインを事前に把握しておくと役立ちます。

査定時に説明しやすくなり、現地確認もスムーズです。

 

④周辺相場のリサーチ

同じエリア・築年数の物件がどれくらいで取引されているかを把握しておくと、査定結果が妥当かどうかの判断材料になります。

不動産ポータルや一括査定サイトを軽くチェックするだけでも、査定額の比較に役立ちます。

 

机上査定（簡易査定）に必要な準備

机上査定は、オンラインフォームや電話で伝える物件情報をもとに概算の査定額を算出する方法です。

一般的には、「住所」「土地面積・建物面積（または専有面積）」「築年数」「間取り」といった基礎情報を尋ねられます。

 

そこで、次の資料を手元に準備しておくと入力を迷わず進められます。

• 登記事項証明書（登記簿謄本）
• 間取り図（不動産広告・購入時の資料など）
• 購入時のパンフレットや住宅資料（重要事項説明書を含む）

 

また、査定依頼の際には所有者の氏名や電話番号、メールアドレスなどの連絡先情報も必ず必要になります。

どの連絡先を使うか決めておき、メモしておくと入力時や電話でのやり取りがスムーズです。

 

訪問査定に必要な準備

訪問査定では、実際の建物の状態や周辺環境を確認しながら査定額を算出します。

 

机上査定よりもチェック項目が多いため、次の書類や情報を事前に揃えておくと、査定がスムーズに進みます。

 

• 登記済権利証または登記識別情報通知
• 公図
• 売買契約書・重要事項説明書（購入時の書類）
• リフォーム履歴がわかる契約書・領収書
• 住宅ローンの返済予定表や残高証明書
• （マンションの場合）管理規約・長期修繕計画書

 

書類の提出にあたっては、次のポイントにも気をつけましょう。

• 原本ではなくコピーを渡す（紛失を防ぐため）
• 間取り変更や増築がある場合など、書類と現況に違いがある場合は必ず伝える

 

公図や登記事項証明書など、法務局で取得できる書類は不動産会社が代行取得してくれることもありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。

 

また、書類のほかにも次のような情報を事前に整理しておくと、より実態に沿った査定が受けやすくなります。

 

• 希望する売却時期
• 売却理由
• 周辺環境の良い点や暮らしやすさ
• 近隣トラブルの有無

 

なお、訪問査定に際して、徹底的な掃除はしなくても大丈夫です。

 

ただし、あまりにも汚いと査定担当者が必要な箇所を確認しにくく、印象が悪くなる可能性も。

そのため、“軽く片付けておく・最低限の清潔感を整える”程度には、掃除を済ませておくと安心です。

 

掃除の必要性については「家の査定で掃除は必要？査定で見られるポイントや注意点も解説」でお伝えしています。

 

 

不動産査定の依頼先の決め方は？

不動産査定で満足のいく結果を得るためには、「どの不動産会社に依頼するか」が非常に重要です。

ここでは、依頼先を選ぶときに押さえておきたいポイントを整理して紹介します。

 

①複数社に査定を依頼して価格の目安をつかむ

まずは、1社ではなく複数社に査定を依頼しましょう。

 

不動産会社によって査定額が異なることは珍しくなく、複数の査定額を比較することで、自分の物件がどれくらいの価格帯で売れそうか、相場観がつかみやすくなります。

 

②地域の相場に詳しい会社を選ぶ

不動産の価値は、同じ市内でもエリアや学区ごとに大きく変わります。

地域の売却事例や購入者層を把握している会社ほど、実際の売れ行きに近い査定ができる可能性が高いです。

 

そのため、依頼先を選ぶ際は、下記の点も確認しましょう。

• 過去の成約事例をきちんと持っているか
• その地域の売れ筋やニーズを把握しているか
• 学区や周辺環境の特徴を理解しているか

 

“地域に根ざした情報量”のある不動産会社かどうかが重要です。

 

③物件の種類や売却理由に合った対応ができるかも確認する

不動産会社にはそれぞれ得意分野があります。

 

【得意分野の例】

• 戸建て・土地の売却が得意
• マンションに強い
• 相続・空き家の相談を多く扱っている
• 住み替えやローン返済の悩みに対応している

 

自分の状況に合った相談経験が豊富な会社であれば、査定時の提案や売却の見通しもより具体的になります。

 

イエステーションでは、千葉エリアを中心に、地域ごとの動きを日々確認しながら査定を行っています。

学区単位で担当者を配置しているため、売却事例や購入希望者の傾向を細かく把握できる点は、大きな強みの一つです。

 

また、相続や空き家、住み替えなど、さまざまなご事情のご相談を多くお受けしており、状況に合わせた提案ができるよう努めています。

 

「まずは売れる価格の目安だけ知りたい」「他社の査定が妥当か確認したい」など、気軽なご相談も歓迎していますので、依頼先を検討している段階でもお気軽にお問い合わせください！

 

 

不動産査定で見るポイントも確認しておこう！

査定では、物件の「価値を左右する基本的な要素」が総合的にチェックされます。

 

査定で主に見られるポイントは、下記の通りです。

 

• 立地条件
• 建物の状態
• 間取り・日当たり
• 土地の条件（戸建ての場合）
• マンションの管理状況

 

査定額が高くなるポイントとしては、主に次のものがあります。

 

• 駅近など、生活利便性が高い
• 日当たり・風通しが良く、収納量が多いなど、使いやすい間取りである
• 丁寧に使われており、大きな劣化がない
• 設備が更新されているなど、設備や建物のメンテナンスが適切である
• 整形地で使い勝手が良い
• 管理体制がしっかりしている（マンションの場合）

 

上記特徴を備えている場合は、購入希望者にとっての魅力が高まり、査定額がプラスに働きやすくなります。

 

査定ではどんな部分を見られるのか、訪問査定のチェック内容は、「家の査定ではどこを見るもの？訪問査定でのチェックポイント」で詳しく解説しています。

 

 

不動産査定の準備で売却成功への第一歩を踏み出そう

不動産査定をスムーズに進めるためには、机上査定と訪問査定の違いを押さえつつ、査定前に必要な情報を整理しておくことが大切です。

 

査定前の準備として、ローン残高や修繕履歴、境界線、周辺相場を把握しておきましょう。

 

机上査定では物件情報を正確に入力するための資料を、訪問査定では権利証や購入時の書類、リフォーム履歴などを用意しておくとスムーズです。

 

複数社に依頼して相場を把握し、地域の売却事例に詳しい会社を選ぶこと、査定内容や評価ポイントを踏まえて準備しておくことで、売却までの流れがぐっとスムーズになります。

 

不動産の売却に悩んだときは、ぜひ不動産会社にご相談ください。

千葉エリアの不動産売却のお悩みは、「イエステーション」がサポートいたします。